第9話は、碧(菅野美穂)に書き置きを残し、空(浜辺美波)が風雅(豊川悦司)と姿を消して4日。空がケロッと帰ってくる。風雅と一緒に沖縄旅行に行っていたという空は、なぜかすずらん町まで風雅を連れ帰って来ていて――というストーリーが描かれた。
※以下、ネタバレ含む。
第9話では、碧は漱石(川上洋平)から新作『真夏の空は、夢』が読者からの評判がいいと聞かされるが、ネットでエゴサーチした結果、「時代遅れ」という批判があったと言い、落ち込むという展開が描かれた。
「これに対し漱石は、エゴサをやめるように言い、『碧さんはあの頃、100万部を超える爆発的ヒットを何冊も出されました』とかつて大ヒット作家であったことを指摘。その上で、『ある時代を生き切り、大衆に深く記憶された作家だけが時代遅れになることができるんです』『作家が本当の意味で時代遅れかどうかは、今、ちゃんと生きのいい新作が書けるかどうかだけだと僕は思います』と励ましていました。しかし、『時代遅れ』という批判は、まさにこのドラマに寄せられてきた視聴者からの言葉。このセリフに視聴者からは、『脚本家が明らかに自分の悪口に反論してる』『自分のドラマの登場人物に自分のフォローさせて恥ずかしくないのか?』『作品内で自分のこと慰めててぞっとした』という困惑の声が聞かれました」(ドラマライター)
>>ドラマ『ウチカレ』コントのような展開に「面白くなさすぎてこわい」の声 発想が古臭い?<<
これまで、碧とゴンちゃん(沢村一樹)が廃校になった母校に忍び込んだり、実は碧と空の血が繋がっていなかったりなど、どことなく前時代的なシーンが多くあった本作だが――。
「また、ポエムチックなセリフもたびたび批判の対象に。今話では、風雅が突然碧に『碧さんはヒマワリみたいな人だった』『あなたといた1週間だけが僕の人生のカラーページです』と言い出し、視聴者から『寒い』『くさすぎる』という声が。さらに、中盤にはゲーム機を持っていなくて、友だちと一緒に遊べない見知らぬ小学生の女の子と風雅が神社でシャボン玉をして遊ぶというシーンもあり、『昭和じゃん…』『このご時世に知らないおじさんと女の子がシャボン玉はないでしょ』という困惑も集めていました」(同)
いよいよ次週最終回を迎える本作だが、視聴者の納得できる作りになっているだろうか――。