青木真也との合同練習など準備を重ねた上で戴冠した、DDT近未来エース候補との呼び声も高い上野は一夜明け会見でこう語った。
「ホントに苦しくて、つらくて、怖くて、何よりも楽しかったタイトルマッチ。昨日、試合終わって、ふと思ったとき、坂口さんが僕の母と同い年だと気付きまして、ものすごいことだなって。たぶん筋力、ジャンプ力、体力とか、僕の方が勝ってると思うんです。でも昨日のタイトルマッチは出し尽くしてやっと勝てた」
「去年やったタッグと6人タッグのタイトルマッチは、自分のすべてを出し尽しても勝てなかった。ホントに坂口さんは恐ろしくて怖くて素晴らしい選手で、かっこいい人だなと思って。そんな選手から勝ててうれしかったですね。そんなすごい選手と闘って、すごく楽しい試合をできたのは、このベルトがあるおかげなので、このベルトでもっともっと楽しみたい。昨日ヘロヘロですぐに寝て、今日朝起きて思ったのは、『早く試合がしたい。早くタイトルマッチがしたい』って」
上野は早期のタイトルマッチ実現を熱望した。
今林久弥アシスタントプロデューサーから、次期防衛戦が3月14日の東京・後楽園ホール大会に決まったものの、挑戦者が未定と口にした。
すると上野は「闘いたい相手はたくさんいて、ノアさんで武藤(敬司)さんがベルト奪取されて、秋山(準)選手がKO-D奪取されて、10年前、20年前からすごい選手が今もすごいって本当にすごいことだと思うんです。素直に尊敬しかないというか。僕もDDT UNIVERSALのベルトを持ってるわけですよ。今からすごくなるぞって心から思うし。この気持ちを強く思ってて。きっとそう思ってる僕みたいな若い選手がたくさんいるだろうから、次の挑戦者は誰かって聞かれるとたくさんいます。今からすごくなる人、大募集です」と思いの丈を吐露した。
25歳のエース候補はどんな防衛ロードを築いていくのか。今後に期待したい。
(どら増田)