今月中旬から同局の報道3番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」、「Newsモーニングサテライト」、「日経モーニングプラスFT」で、出演者がスタジオ内でトークをする際、マスクを着用して出演しているのだ。
同局は26日、WBSの公式ホームページ内で視聴者の反響を紹介。マスク着用の賛否について、番組SNSや視聴者センター宛に26日時点で1000件以上の意見が寄せられたことを報告。80.0%が賛同する内容だったとした。
さらに、「『そこまでやらなくてもいいのではないか』『表情が見えない』『(聴覚障害者の方から)口元が読み取れなくなって困る。字幕をつけてほしい』といったご指摘も頂戴いたしました」と要望などがあったことも伝えた。
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「テレ東といえば、各局に先駆けて社員のリモートワークを導入。コロナの感染者を出さないことに尽力していたが、他局からは『そこまでしなくても…』という声が多い。ニュースを読むキャスターたちからも窮屈な印象を受けてしまう」(テレビ局関係者)
発売中の「週刊文春」(文芸春秋)によると、マスク着用を指示したのは同局の小孫茂会長。小孫氏は日経新聞社で経済部や証券部、ワシントン支局を経て、東京本社編集局長や副社長を歴任。2015年にテレビ東京の副社長に就任し、社長を経て、昨年6月から会長職に。
以前から番組の細かい部分まで口を挟み、現場を混乱させるため、日産のゴーン元会長になぞらえて、“コマゴーン”と呼ばれ、会長となったにもかかわらず実権を握っているというのだ。
「社内では“恐怖政治”と言われている。昨年3月で退社したフリーの鷲見玲奈アナウンサーも、その前年に不倫疑惑が報じられた際、小孫氏の鶴の一声で干され、結局退社に追い込まれてしまった」(芸能記者)
今後は、いつになったら“マスク解除令”が発令されるかが注目される。