授業を終えた野田クリスタルと村上はマスコミからの取材にも応じ、野田は「(生徒が)ネタ前に僕らが食べる食事の内容を聞いてきたり、楽しかった。面白い時代になっていくんじゃないかって、ワクワクします」と嬉しそうに感想を述べた。村上も「みんな、すごい真面目そうだなって思いました。やんちゃそうじゃないなって。それも時代かなって。変わってきているのかなって」と生徒たちの姿に興味津々。
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若手が模範とすべき芸人について、村上は「勉強になるなと思うのはノンスタイルの石田明さん。基本的なネタの作り方とか、参考になると思います。石田さんは優しいし、なんでこれがウケるのか、なんでこれはウケないかとか、言語化できる人。生徒の質問にも全部答えられると思うので講師として最適だと思います」とノンスタ石田からの学びを推奨。野田は「(身近にいる)面白い人が最高の講師」であると持論を述べ、「(同じ学校の中でも)出会いがあると思います。0年目で(身近に)腹を抱えて笑わせるような人いるとそれだけで(自分も)変わってくると思います」と語った。
昨年『M-1』を制し、今年の抱負を聞かれると、野田は「漫才じゃない漫才グランプリを開きたい」と夢を語る。「漫才じゃない漫才をやっている人らのグランプリをやりたいんです。大きめの企業さんが協賛してくれると嬉しい。審査員は漫才じゃない漫才している人。上沼恵美子さんが審査員?それも面白いかもしれないです。(審査席で)泡を吹いたりしたら(さらに)面白いと思います」とジョークを交えつつコメント。村上も「深夜とかでもいいので冠番組をやってみたい。MCとして自分の好きな人を番組に呼んで番組をやりたい」と夢を語った。
2人はまた、マヂカルラブリーの漫才が「漫才であるかないか」と論争になっていることについても持論を展開。村上が「僕本人としては結論は出なくてもいいという考えです。ずっとどっちかわからないでいいかなって」と述べると、野田は「僕は結論出ています。僕のは出し物です。極上の出し物を披露したという感じです。僕らにとって漫才は多くの出し物の中の一つ。松本人志さんが(笑いの)定義とは崩すためにあるとおっしゃっていたのでそれが結論だと思います」と自身らのスタイルを分析した。
尊敬する先輩について問われると、村上は「グランジというトリオの(佐藤)大さん。椿鬼奴さんの旦那さんです。後輩への接し方とか。一番尊敬しています」とコメント。野田は前述の松本を挙げ、「生まれ変わりだと思っています。てっぺんにいる人なので、ただただ近づきたい」と松本をリスペクトする気持ちを熱っぽく語っていた。
(取材・文:名鹿祥史)