今回の動画は坂本の2000本安打達成を記念して、東京タワーが6日にオレンジ色にライトアップされた企画に乗じて撮影されたもの。前田はレッズ・秋山翔吾と共にサプライズで坂本のもとを訪れて祝福し、その後1988年生まれの同級生同士、席を並べて対談形式のトークを展開したが、その中で前田は名球会入りの条件となる通算200勝への決意を語った。
今季最後の登板となった9月24日(現地時間23日)のタイガース戦で勝利投手となり、日米通算150勝(NPB97勝、MLB53勝)を達成した前田。秋山、坂本の両名からも祝福されたが、「150勝って(特別な)記録ではないんで。一応節目ではあるけど、(プロ入り当初から)200勝をめざしてやってきてる」と、150勝はあくまで200勝達成に向けた通過点にすぎないと口にした。
前田は続けて、「今年同級生で初めて勇人が2000本打って名球会に入ったから、改めて強く意識するというか、『自分も入りたいな』という気持ちが改めて強くなった」と、坂本が一足先に名球会入りを果たしたことに強く刺激を受けたことを告白。その上で、「あと50勝、何とか頑張りたい」と坂本に続く名球会入りに闘志を燃やした。
名球会は例年オフにハワイで総会を行うことが恒例となっているが、前田は「みんなで行けたら楽しいな」、秋山も「超モチベーション上がるな」と早くも3名全員での参加に思いをはせる。この会話を受け坂本は「早く(名球会に)来てくれよ」と前田、秋山を激励していた。
前田はこの他にも坂本と初対戦した2008年当時の巨人打線の怖さや、まだMLBでは対戦がない秋山についての印象などについて動画内で語っている。
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今回の動画を受け、ネット上には「同級生同士切磋琢磨して頑張ってる様子が滲み出てて素晴らしい」、「3人仲良くハワイに集まるのはファンとしても見てみたい」、「秋山も確か2000本まで残り600本ぐらいだし、将来的には全員名球会入りも十分あり得る」といった反応が寄せられている。
名球会の入会条件は投手なら「通算200勝、もしくは通算250セーブ以上」、野手なら「通算2000安打以上」だが、広島(2007-2015)、ドジャース(2016-2019)、ツインズ(2020-)でプレーしてきた前田は今季までに通算150勝(年平均10.7勝)、西武(2011-2019)、レッズ(2020-)で活躍する秋山は通算1443安打(年平均144.3安打)をマークしている。仮にこのペースを維持できれば、前田は2025年、秋山は2024年にそれぞれ200勝、2000本安打を達成する計算となる。
今季のMLBはコロナ禍の影響で本来の162試合ではなく60試合で行われたため、思うように数字を積み重ねることはできなかった前田、秋山の両名。MLBは来季も開幕延期、試合数短縮の可能性があると伝えられているが、困難に負けず坂本が待つ名球会への歩みを進めることはできるだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
前田健太の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCJlavxr4G9OFkymtkbKZmOw