ハーマンはメジャーリーグのインディアンス、フィリーズを経て、2017年からNPBの東北楽天に入団。入団が決まった際にはハーバード大学出身という輝かしいキャリアが大きな話題となった。来日1年目から楽天のセットアッパーとして、56試合に登板、3勝1敗、33ホールド、1セーブ、防御率2.72と安定したピッチングを見せて“勝利の方程式”としての役割を果たすと、2018年はシーズン途中からクローザーに回り、12ホールド、18セーブ、防御率は1.99と1点台を記録。楽天投手陣には必要不可欠な存在となった。2019年は再びセットアッパーに戻ると、50試合に登板し5勝をマーク。21ホールド、防御率は3.04の成績で楽天との契約を満了。
今シーズンからは千葉ロッテと契約を結び、主に7回を中心にセットアッパーとして、38試合に登板。3勝2敗、23ホールド、1セーブ、防御率2.15の好成績を収めて、チームのクライマックスシリーズ進出に大きく貢献。楽天時代と変わらず“勝利の方程式”の一角として、ファンからも来シーズンの再契約を望む声が多かった。
来シーズンもロッテでプレーすることになったハーマンは「来年、再び千葉に戻ってマリーンズでプレーが出来ることにとても興奮している。2021年のマリーンズは才能あふれる若い選手たちと経験豊富なベテランが融合したとても素晴らしいチームになる。私も来年、そんなチームメートたちと共に一生懸命にプレーし、リーグ優勝という目標に向かって突き進めることを楽しみにしている」と、今年は2位に終わったチームを優勝に導く決意を明らかにしている。
ロッテは今シーズン途中から、同じく“勝利の方程式”として、チームの躍進に尽力した澤村拓一投手が、メジャー移籍を視野に入れたFA宣言をしており、クローザー益田直也に繋ぐセットアッパー陣がまだ固まっていないだけに、ハーマンの残留決定を年内に発表出来たのは、井口資仁監督にとって、少し早いクリスマスプレゼントかもしれない。
(どら増田)