最終回は、矢神家の親族会で、楓(吉高由里子)は後天性サヴァン症候群の研究記録さえ見つかれば明人(染谷将太)を救い出せると波恵(戸田恵子)に訴える。一方、伯朗(妻夫木聡)は「母から譲り受けた貴重なものを渡さなければ明人を殺す」という犯人からのメールが届いたと親族の前で告白。「明人は必ず僕が救い出します!」と宣言し――というストーリーが描かれた。
最終回では、全ての事件の真犯人がようやく明らかに。小泉の家を捜索していた際、すでに探したところからあっさり研究資料が見つかったことを不信に思った伯朗と楓が待ち伏せていると、真犯人がやってきて2人と対峙するという展開だったが――。
「真犯人の正体が分かったのは、確かに伯朗の発想の転換によるものでしたが、真犯人である憲三(小日向文世)は2人と対峙した瞬間、すぐに事の真相を暴露。聞かれてもいないことまであっさり話し出し、ネット上からは『ペラペラ話し過ぎじゃない?』『分かりやすく解説してくれてありがとうって感じ』といった揶揄まで聞かれました。あまりにもあけすけに喋ってくれたため、これまで9回にも渡って描かれてきたミステリー感が全て台無しと感じた視聴者も多かったようで、『謎解き感ゼロ』『セリフで説明しすぎ』というがっかりしたような声もネットから多く聞かれていました」(ドラマライター)
>>ドラマ『危険なビーナス』、最終回直前なのに「雑過ぎる」の声 未回収の謎が多数残っている?<<
一方、その後明らかになった楓の正体には納得の声が集まったという。
「実は、明人の誘拐は警察が真犯人をだますために明人の協力の元に行っていたおとり捜査。楓の正体は刑事だったことが明らかになりました。しかし、この真相にはネット上から『やっぱり!』『こっちの正体は納得』という声が。実は楓、第2話で『日本の警察の捜査では違法らしいんですけど、お義兄様は一般人ですよね?』と言いながら伯朗に勇磨(ディーン・フジオカ)の車へ発信機をつけさせたり、第7話では小泉の家にやってきた人物を咄嗟に締め上げる場面も。これらの様子を伏線と見ていた視聴者も多かったようで、伏線がほぼないに等しかった真犯人とはまったく違う反応が寄せられたようです」(同)
まさに怒涛の展開が描かれた最終回。あまりの忙しさに納得できなかったドラマファンも多かったようだ。