この日、番組では各地の病院で病床がひっ迫していることや、病院の経営状況も悪化していることを紹介。そのため、実際に働いている医療従事者らの待遇も決して良くなく、ボーナスカットや離職もいま問題視され始めている。
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そんな中、この問題について矢作は、「『Go To トラベル』関係なく、冬になったらまたすごい増えるって予想されてた」と、この第三波は以前から予想されていたものだと指摘。「スタッフの数を急に増やすのは無理なんだから、例えば看護学校に通ってる人とかお医者さんの卵とか医学生とか、その時に備えて(雇えなかったのか)」と事前に学生などを臨時で医療現場に送り込むことはできなかったのかと意見した。
これにMCの坂上忍は、地域レベルで看護師はすでに派遣していると言い、「昨日今日ですぐに育てられるもんじゃないですよね」と現実的には難しいと諭したが、矢作は「コロナに関してだけだったら……。コロナに関しての知識だけで、これだけサポートが必要だったら1人、2人とか学生とかでもできそうな仕事はあるんじゃないですか?」と新型コロナの知識のみを学生に詰め込み、医療現場で働かせることは可能なのではないかと話していた。
これに対し、番組に出演していた昭和大学の二木芳人客員教授は「いろんな問題があります」と強調。第一波、第二波でただでさえ医療従事者にはストレスがたまっているとしつつ、「彼女たち(看護師)、非常にプライドが高くてですね、一生懸命患者さんのために身を粉にして働く」と看護師のプロ意識の高さについて言及。一方、「トレーニングを十分に受けない状態で強引に配置転換されて、こういうことをやられてしまうのがすごいストレスなんですね」と訓練を受けていない学生を安易に採用することは、いま働いている医療従事者のストレスにつながりかねないと明かした。
また、矢作の発言に視聴者からも「看護学生だからって気軽にできる仕事じゃない」「知識を身につけてる最中の学生が現場の前線で働くことはできない」「コロナの知識だけでどうにかなると思ってるなら、自分が働くことを想像してみたほうがいい」というブーイングも集まっていた。
医療崩壊寸前とも言われているコロナ禍の医療現場。今後どうなっていくのだろうか――。