10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議では、東京ヤクルト、千葉ロッテ、埼玉西武との競合の末、石井一久GMが当たりクジを引き楽天が交渉権を獲得。
その足で石井GMら楽天側から指名挨拶を受けた早川は「大学野球(東京六大学秋季リーグ)も一区切りついて身の周りの整理をしている状況ではありますが、やっと(プロ野球選手として)スタートラインに近づいているのかなと感じています。石井GMからは『人生で一番緊張した』とおっしゃっていたドラフト会議の交渉権獲得くじを本日渡していただき、緊張しましたが、これからプロ野球の世界に飛び込むのだなという気持ちになりました。(交渉権獲得くじには)『輝き放て!』と書いてありました。その言葉のように輝ける選手になりたいと思います。(球団からの期待について)自分が入ってチームを強くすることは難しいと思いますが、チームの勝利に1つでも貢献できるような選手になることができればと思います。プロ野球に入ってからも野球をすることは当たり前で、自分は(プロ野球選手から)夢を与えてもらった立場だったので、今後はプロ野球選手として夢を与えられる選手になれるよう、鍛え直して頑張りたいと思います」と目を輝かせていた。
指名後の11月12日、楽天は石井GMが監督を兼務すると発表。そして、早川は仮契約に臨んだ。仮契約を終えた早川は「本日契約をし、今一度身が引き締まる思いです。プロ野球選手になるために、しっかり準備をしていかなければいけないという気持ちになりました」と気が引き締まった様子。プロとしての自覚については「(ドラフト直後の)『やっとプロになれる』という思いから、今は活躍する舞台が明確に見えてきましたので、これから頑張っていこうと思いました」と語り、契約金の使い道は「親や支えてくれた方々に、感謝の気持ちを込めて何か贈りたいと思っています」とお世話になった人たちに還元する考えだという。
石井新監督について、「ドラフトでクジを引いていただいたことから、すごく良い縁だと感じています。同じ左投手としてプロ野球で長く活躍された要因を自分から積極的に学び、石井監督のような投手になれればと思います。スライダーを武器に奪三振率の高い投手でいらっしゃったので、自分もそういう投手をめざし、ピンチの時にはギアを上げて切り抜け、勝ち星を積み上げていきたいです」と即戦力としての期待に応えていく思いを明らかにした。
「まだプロで一球も投げていませんので、はっきりとした(目標とする)形はわかりませんが、『開幕一軍』をめざして頑張っていきたいと思います」
早川はプロに入って最初の目標として「開幕一軍」を掲げた。石井楽天にとって心強いルーキーになれるのか?そのベールは年明けからの練習で明かされるだろう。
(どら増田 / 写真提供・楽天野球団)