>>50年以上経って正体が判明した!?「カンバーランドの宇宙人」<<
先日、Twitterでとあるアブダクションの事例が話題になった。現在、アメリカ・ニュージャージー州で画家として活動しているデヴィッド・ハギンズ氏の事例だ。彼は17歳の時にグレイ型エイリアンに拉致され、女性エイリアンに強制的に性的交渉された体験を持っているという。衝撃的な内容と、本人が記憶を思い出して描いたイラストなどが相当なインパクトだったのか、このツイートは大きな反響を呼んだ。
ハギンズ氏のような事例はさほど珍しいものではない。実はアブダクションされた後に宇宙人と性交渉を行ったり、遺伝子情報を取られて宇宙人との間に子どもができてしまったという体験を語る人は多いのだ。
このようなアブダクション体験者は男性も女性も両方いる。1982年にブラジルで起きた事例では守衛の男性が全裸で記憶を失って倒れているところを発見された。右胸には記号のような奇妙な傷とアザができており、後に彼は自宅の裏庭でUFOに拉致され、美女の宇宙人に性交を迫られたことを思い出した。また、アメリカ・アリゾナ州在住の女性は5歳の時に宇宙人に拉致されてから監視され続けており、宇宙人との子どもを出産したこともあるという。彼女によれば、宇宙人はより優秀な種族を作るために人間とのハイブリッドを生み出そうとしている、と語ったそうだ。
さて、どの人々にも共通しているのが「アブダクションされていたこと自体をすっかり忘れていた」という点だ。アブダクションに遭った人がそのままの記憶を保持していることはほとんどなく、後に退行催眠やカウンセリングを受け、家でテレビを見るなどリラックスしていたときにふと「アブダクションされていた」ことを思い出している。前述のハギンズ氏も思い出したのは比較的成長してからだったそう。これらのことから、アブダクション体験は一種の金縛りである「睡眠麻痺」と、実際に体験したショッキングな事実を別の記憶で塗り替えて精神的なストレスを緩和しようとしたことにより生まれたものではないか、という仮説が存在している。
一昔前は話題になったアブダクション体験が現在、あまりメディアに取り上げられなくなったのは、その背後に個人のセンシティブな問題が密接に関係していることが判明したからではないだろうか。
(山口敏太郎)