昨年は小中学生ユニット・Foorinの「パプリカ」が史上最年少での大賞を獲得したが、平均視聴率は前年より2.7ポイントダウンの14.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。
「大賞受賞者は最後にパフォーマンスをするのが恒例だが、Foorinは年齢による出演時間の関係で最後のパフォーマンスはなし。おまけに、司会者に女子人気が低い土屋太鳳を起用。数字が上がる要素はあまりなかった」(音楽業界関係者)
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今年はコロナ禍の影響で、大みそかのNHK・紅白歌合戦は史上初の無観客で開催されることが発表されているだけに、おそらく、レコ大も無観客開催になりそうだが、水面下では昨年までと大きな変化があったようだ。
「毎年、事前に何度か審査会が行われ調整などが行われるが、密になるのを避けるために審査会の回数は減らされた。さらに、審査員は各レコード会社の宣伝担当が夜の街で接待するのが恒例だったが、それもなくなってしまった」(音楽業界関係者)
レコ大を巡っては、以前、ある大賞受賞アーティストを巡って“裏金”が動いていたことを一部が報道。以前からささやかれていた「デキレース体質」であることが世間にバレてしまったが、どうやら“やめ時”を逃してしまっていたようだ。
「今年で62回目を迎えるが、本来、60回を迎えた時点で賞レースの形式をやめ、音楽特番のような形にしようとTBSは画策していたようだ。ところが、レコ大の利権を持っている芸能界の実力者がクビをタテに振らず、結局、賞レースの形が変わることはなかった。とはいえ、ここ数年はレコード会社の“接待攻勢”もあまり聞かなくなっていたので、以前よりはクリーンになったのでは」(音楽担当記者)
今年はどの曲が大賞を受賞するかが注目される。