>>私が先端恐怖症になったワケ~ドン引く瞬間~<<
「彼と出会ったのは、友だちが開いてくれた飲み会。唯一、彼女がいるのに参加していたのが彼でした。“彼女が途切れたことがない”と言うものの、そこまで魅力的には感じなかったんです。その1か月後、急に彼から連絡が来ました。そこから猛アプローチを受けるようになったんです。私は、彼に対して好意を抱いているわけではなかったんですが、モテる人が私に好意を持ってくれていることに、のぼせてしまったんですね。
それから交際が始まったんですが、彼がまったく優しくなくて…。むしろ、私をいいように利用するだけ。車で迎えに来させたり、ベッドでは私にばかり奉仕させたり、愛を全然感じませんでした」
光枝さんは、彼の愛のない行動を不審に思う。とても、「彼女が途切れたことのない男」の振る舞いとは思えなかったからだ。そしてある時、疑問を呈する。
「“なんで私と付き合ったの?”と聞いてみたんです。すると、“気になっていたから”と。でも、連絡が来たのが出会って1か月後ですから、そこも不審に感じました。すると、“彼女と別れそうだったから”と言ったんです。
別れそう…ってことは、別れていないわけですから、さらに追及しました。そこでついに本音を告白。“彼女を途切れさせたくなかったから”だと。16歳の時から15年間、彼女が途切れていない記録をそこで止めたくなかったと…。理由を聞いてドン引きました。私とは、ただ記録の維持のためだけに付き合っていたんです。即、記録にピリオドを打ってやりました」
光枝さんが別れを告げると、彼は拒んだそうだ。この期に及んでまだ記録を維持しようとする姿に、醜さすら感じたという。
写真・IrfaanPhotography