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今週もアメリカ大統領について、トランプ大統領を批判し、バイデン氏を称賛する内容。番組終盤の「風をよむ」では、「劣化するアメリカ」と紹介し、関口宏が大統領選で両陣営がネガティブキャンペーンを繰り広げていることについて、「覇権国であったわけだからね、威厳のある国に見えていた時代があるけれど、子供みたいなことをしてるなって感じが最近するようになってね。これじゃあ中国との問題も大丈夫ですか、解決できますかって心配がします私は」と苦言を呈す。
そして、この問題についてコメントを求められた中央大学教授の目加田説子氏は「冷戦が終結した時、フランシス・フクヤマさんという政治経済学者が、『リベラルデモクラシーというのが勝者になったんだ』と表現したことがあって。これからはリベラデモクラシーこそが世界に広がっていくんだという趣旨の発言だったんですけれども。その勝者であったはずのアメリカが自ら敗者になろうとしているって言うのが、今のアメリカの現状だろうと思うんですよね」とコメント。
続けて、「つまり、その中国というライバルの台頭によって非常に厳しい、特にアメリカにとって強みの経済が、中国によって非常に影響を受けているということで、そこの心理的なストレスというのも、すごくアメリカにとって大きいと思うんですけれども。でも、アメリカと中国っていうのは政治体制が違うわけじゃないですか。ですので、そのアメリカのリベラルデモクラシー的な価値がやはり世界の中で広がっていくということが、我々日本にとってもとても大切なことだと思います」と持論を展開。
さらに、「世界の秩序安定にとっても大事なことだと思うので、個人的にはやはりそこを取り戻すためにですね、来月バイデンさんに勝って欲しいなという風に思っています」とテレビ放送では異例の「バイデン氏応援」を明言する。番組は流石にまずいと思ったのか、すぐにCMへ移行した。
この内容に、一部視聴者から「公共の電波でやることじゃない」「番組が公正中立を保たず『応援』を口にしていいのか」と怒りの声が上がる。また、「バイデン氏は息子の疑惑など、大統領になることで生じるリスクもあるはず」「トランプ大統領のメリットやバイデン氏の中国リスクなどに言及せず、フワッとした論理で応援を口にするのは公正中立性に欠ける」「中国中心の秩序構築はウイグルや香港の二の舞になるのではないか」という声も。ただし、番組のファンからは「その通り」「バイデンがいい」という声もあった。
アメリカ大統領選については様々な声がある。個人的見解を持つことは自由だが、テレビ番組で出演者が一方の候補者を「勝ってほしい」と公言することは異例。その内容に違和感を覚える視聴者が多かった。