アメリカ・テキサス州の図書館で働く中年の男が、図書館のプリンターのトナーカートリッジを約12年間、盗み続け、盗品のトナーカートリッジを転売していたことが発覚したと、海外ニュースサイト『KUT』と『CBS』が10月5日までに報じた。
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報道によると、男は同州にある公立の図書館で経理担当として働いていたという。男は図書館の備品を購入する担当でもあった。
2007年10月から2019年7月の間に、図書館で使用する名目で男は約150万ドル(約1億5800万円)分のトナーカートリッジを購入し、そのうちの130万ドル(1億3700万円)分のトナーカートリッジを盗んでインターネットなどで転売していたそうだ。業務用のトナーカートリッジの値段は1つ20〜40ドル(約2100〜4200円)ほどである。
男は何らかの理由でトナーカートリッジを転売している疑いが持たれ、警察の捜査によって犯行が発覚。警察は何らかの証拠を掴んだことで10月5日、男を窃盗の疑いで逮捕した。
図書館側は今回の事件を受け、「問題が二度と起こらないようにすることを約束し、市民の信頼を取り戻せるよう努力します」という声明を発表している。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「12年間も職場のものを盗み続けるなんて悪質」「男は最低だけど、それができる職場の環境もどうなんだ。12年間、犯行に気がつかないなんて、管理体制が甘すぎる」「数年に渡って合計約150万ドル分のトナーカートリッジが届くことを不審に思う人が職場にいなかったことも驚き」「公立の図書館ということは、税金を盗んでいたのと同じ。きちんと市民の税金を返してほしい」などの声が挙がっていた。
海外には、長年に渡り盗みを働き、盗品を転売し続けていた人間がほかにもいる。
アメリカ・テキサス州で、63歳の女が約19年間、万引きをし続け、盗品をインターネットオークションサイト「eBay」で転売していたと、海外ニュースサイト『NTD』が10月3日に報じた。同記事によると、女はアメリカ国内を旅行した際に各地で高級ブランドバッグなどを万引きし、万引きした商品を「eBay」で転売していたという。女は2000年8月から2019年4月にかけて約19年間、犯行を続け、転売によって得た金銭は、約380万ドル(約4億0100万円)に及ぶそうだ。
女の犯行を疑った連邦捜査局(FBI)が捜査を続け、連邦捜査局(FBI)が何らかの証拠を掴んだことで女は逮捕された。女にはこの度、54か月の刑務所行きが確定したという。
自分の立場を利用したり、悪知恵を働かせたりして詐欺を働く犯人の罪は重いが、巨額の金を長年に渡り騙し得ることができる仕組みも見直されるべきだろう。
記事内の引用について
「Former Austin Library Employee Accused Of Stealing A Million Dollars' Worth Of Printer Toner」(KUT)より
https://www.kut.org/post/former-austin-library-employee-accused-stealing-million-dollars-worth-printer-toner
「Former Austin Public Library worker bought, stole at least $1.3 million in printer toner」(CBS)より
https://cbsaustin.com/news/local/former-austin-public-library-worker-bought-stole-at-least-13-million-in-printer-toner
「A Woman Who Stole Goods for 19 Years and Sold Them on eBay Has Been Sentenced to Prison and Ordered to Pay $3.8M」(NTD)より
https://www.ntd.com/a-woman-who-stole-goods-for-19-years-and-sold-them-on-ebay-has-been-sentenced-to-prison-and-ordered-to-pay-3-8m_514238.html