アメリカ・カリフォルニア州で、とある若い男性が人食いザメを大人しいサメと勘違いして、一緒に泳ごうと海に飛び込んだ動画が話題になっていると海外ニュースサイト『UNILAD』と『7NEWS』が9月29日までに報じた。
>>サメに噛まれたまま海から出た男性、笑顔の動画が拡散される 気になる怪我は<<
報道によると、男性は友人の男性とともにボートに乗っていたという。2人は1匹のサメがボートの周りにいることに気がついた。男性はウバザメだと確信したそうだ。『UNILAD』によるとウバザメとは、1匹当たり約6トンの大きなサメだが、プランクトンなどを食糧にして生きている、人を食べないサメだという。ウバザメは尖った上あごを持ち、幅1メートルほどの空洞状の口を持つ。
男性は、サメがウバザメだと確信した後、友人に自身が泳ぐ姿を動画で撮影するように頼み、サメと一緒に泳ごうと海に飛び込んだ。男性は飛び込んだ後、なんらかの理由でサメはウバザメではなく人を食べる可能性のあるホオジロザメだと気づいた。
『7NEWS』によると、男性はパニックに陥り、船に戻ろうとしたが、サメに体を噛まれたそうだ。男性の怪我の詳細は分かっていない。友人は、男性が襲われる様子の動画を自身のTikTokに投稿。動画は4日間ほどで86万回以上再生されたという。同記事によると動画には、男性が「サメに触った」と叫んだ後に、サメが人を食べる可能性のあるホオジロザメだと気づき、船に引き返したものの、サメが勢いよく男性を襲おうとしている様子が映っていたそうだ。動画は現在削除されている。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「サメが人食いザメでないとしてもサメと泳ごうとするのは馬鹿げてる」「男性はよく海に行っていて、サメに詳しかったのかも。でもその自信が悲劇を招いた」「友人に撮影を頼むあたり、注目を浴びたかったのは明らか」などの声が挙がっていた。
海外には、他にもサメとともに映る動画を友人に撮影させ、話題になった人がいる。
アメリカ・フロリダ州で、とある男性が海でサメに右腕を噛まれたまま沖に上がった動画が話題になっていると海外ニュースサイト『Miami Herald』が9月4日に報じた。同記事によると、男性が海で泳いでいると、水中で体長1〜1.5メートルほどのサメが男性の右腕に噛み付いてきたそうだ。男性はサメを振りほどこうとしたが、離れなかったため、サメに腕を噛まれたまま沖に上がった。
男性は友人の男性にサメに噛まれている自身の姿を動画で撮影するように依頼。男性は救急隊によって手当てを受けた。沖に上がってから手当てを受けるまでの一連の様子を友人が動画に撮影し、男性はその動画を自身のFacebookに投稿した。投稿は拡散され、投稿されてから1週間ほどで820万回以上再生されたという。動画は現在、削除されている。
なお、男性は軽傷で、入院などは必要なく、ビーチで救急隊員から手当てを受ける程度で済んだそうだ。
サメを見て興奮してしまう人もいるようだが、危険な行動に出るべきではなく、ましてやサメとともに動画を撮ろうなど考えるべきではないだろう。
記事内の引用について
「Guy Dives In Water To Swim With ‘Harmless Shark’, It Was Not Harmless」(UNILAD)より
https://www.unilad.co.uk/viral/guy-dives-in-water-to-swim-with-harmless-shark-it-was-not-harmless/
「'That's not a basking shark, dude': Man swim with 'harmless' creature takes terrifying turn」(7NEWS)より
https://7news.com.au/entertainment/viral-weird/thats-not-a-basking-shark-dude-man-swim-with-harmless-creature-takes-terrifying-turn--c-1351460
「A shark latched onto a Florida man’s arm and decided to stay awhile, video shows」(Miami Herald)より
https://www.miamiherald.com/news/state/florida/article245494040.html