本番組は、TBSラジオで24年放送を続けてきた『荒川強啓 デイ・キャッチ!』の後継番組として2019年4月に放送開始。脚本家の宮藤官九郎、Creepy NutsのDJ松永、作家の羽田圭介など、前番組に比べて若い世代に向けた日替わりパーソナリティを配置。令和時代の新しいTBSラジオの看板番組を目指してきたが、僅か1年半の運命に終わってしまった。
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この突然の『ACTION』打ち切りの報告に、月曜パーソナリティの宮藤は「やっと楽しくなりかけた感じなのに」と残念がったほか、ラジオを聞いていたリスナーも突然の終了告知に、「あまりに早すぎる」「クドカンさんの言葉通りまさに『これから』って感じだったのに」といった声が相次いだ。同時に、TBSラジオ編成への批判の声も少なくなく、「なんのために『デイ・キャッチ!』を打ち切ったのか」「こんなに短命ならやらない方がよかったのでは?」という声も多く挙がった。
前述の通り、前番組の『荒川強啓 デイ・キャッチ!』は24年も続いたTBSラジオの人気番組で、聴収率も決して低くはなかった一方、一部週刊誌などによると『デイ・キャッチ!』の終了は、荒川が70歳を過ぎ、「リスナーの固定化」を恐れたTBSラジオ上層部によるもので、「新しいリスナー層を獲得する」という名目で大手を振り、『ACTION』をスタートさせたものの、その作戦は見事に裏目に出てしまったようだ。
特に、番組の終了をリスナーに伝えた月曜担当の宮藤は、今回の非常に残念がっているようで、『ACTION』の放送期間中には自身が脚本を担当するNHK大河ドラマ『いだてん』が大河史上最低平均視聴率を記録。本番組で「ネットでのエゴサを医者から止められている」「視聴率で負けたくなかった」と無念の思いを語ったほか、今年3月には宮藤は新型コロナウイルスにも感染。6月に復帰した際には、医師から「感染したことで落ち込むことによって、免疫力が下がるから落ち込むな」と注意されたことなどを本ラジオで語るなど、「激動の2年間」を本番組の放送期間中に過ごしているため、終了への思いもひとしおのようだ。
なお、TBSは2020年9月から近年稀に見る「大改革」を断行。ワイド番組『有馬隼人とらじおと山瀬まみと』と、『ジェーン・スー生活は踊る』の金曜放送が、9月いっぱいを以って終了するほか、現在平日22時から放送している『荻上チキ・Session-22』が、『ACTION』の後釜となり夕方から放送するなど、大幅にタイムスケジュールが変更になる。
この改革も裏目に出なければいいが……。