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コロナ禍が日本酒の危機にも及び… 酒米『山田錦』が苦渋の食用販売

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提供:週刊実話

 日本酒の売り上げが新型コロナウイルスの影響で激減。日本伝統文化の日本酒が危機に瀕して、酒米造り農家が今秋の収穫見直しを迫られている。

 日本酒は、2013年に和食がユネスコ無形文化遺産として登録されたこともあって、世界中で注目を集めた反面、日本酒の消費量のピークは1975年で、以降は衰退の一途をたどり、酒造メーカーも半減していた。

「ピーク時には3229場あった製造免許場が、18年は1580場に激減している。廃業が続く中、生き残った酒造メーカーがブランド化に成功し、特定銘柄酒の売り上げは伸びたのですが…」(メーカー関係者)

 日本酒造組合中央会によると、コロナ禍も重なり2月の出荷量は前年同月比9%減、3月12%。4月21%と、月を追うごとに落ち込んでおり、酒米造りの産地にも影響が出始めている。

 酒造好適米の代表といわれている『山田錦』の場合、生産量日本一のJA全農兵庫が、今秋収穫の契約数量を見直し3割削減することで、酒米造り農家は死活問題に発展している。

「すでに買い付けた酒米の山田錦を食用で販売している酒造メーカーもありますよ」(酒ライター)

 世界的な日本酒ブームの火付け役にもなった純米大吟醸『獺祭』を醸造する山口県岩国市の旭酒造が、まさにそのケースだ。同社は、国内で1年間に生産される山田錦の約4分の1にあたる14万〜15万俵ほどを買い入れているという。

「山田錦は食用米より収穫までの期間が長いため、3割ほど高値で取り引きされる。ところがコロナの影響で、旭酒造の4月の売り上げは半減。同社は原料用の酒米『山田錦』を450グラム(3合)、税込み375円で食用として売り出した。ただし、酒米ですからおいしくありません」(日本酒造組合中央会関係者)

 酒造メーカーの90%以上は中小企業。伝統文化である日本酒を守るため、ここでも国の支援が求められている。

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