類いまれなる美貌と教養を武器に、仕事も完璧にこなすキャビンアテンダントになった桜子(松嶋菜々子)は、幼少期のトラウマからお金持ちの結婚相手を常に探す。そんなある日、桜子は数学者としての道を諦め、実家の魚屋で働く欧介(堤真一)と出会う。桜子は欧介をお金持ちと勘違いし、二人は付き合い始め――というストーリーが描かれた。
>>「やまとなでしこ」が演技の幅を広げるきっかけに? 東幹久、現在は地方で人気者に<<
再放送にも関わらず高視聴率を記録した本作。ドラマファンからの評判も上々だったという。
「特に評判が良かった点は、欧介が実は魚屋だったことを知り、桜子は『嫌いになりました』と振るも、やはり忘れることができないまま過ごしていたある時、桜子が偶然、欧介と若葉(矢田亜希子)がホテルから出てくる場面を目撃してしまったシーン。桜子は自身の欧介への好意に無自覚なまま、嫉妬から怒りをぶつけるという展開でしたが、普段の完璧な姿からかけ離れた姿に、ドラマファンからは『めっちゃやきもち焼いてて可愛い』『ギャップがいい』という声が。20年ぶりの放送とは言え、芯が強く上昇志向の高い女性は、やはりいつの時代も女性からの憧れであり、視聴者からは『顔やスタイルもいいけど、それ以上にバイタリティーがすごくて見ていると元気が出る』『目標に向かってブレが無いし、無駄な寄り道が無いって、実はすごく男性的だからいつの時代も憧れになるんだと思う』という声も聞かれていました」(ドラマライター)
また、盛り上がりポイントはほかにもあるという。
「本作で対になっているのは、上昇志向が強く派手な桜子と、欧介の魚屋をかいがいしく手伝うような素直で可愛らしい若葉。放送当時も、ファンの間では“桜子派”“若葉派”に分かれていましたが、20年の時を経てもそれは変わらず。比較の声なども多く寄せられていました。若葉については、『可愛いだけじゃなくて、女らしいしたたかさもあって好き』といった評価が集まり、桜子には『圧倒的に女が憧れる女』という声が。それぞれ違った良さがあるからこそ、対比を楽しんだファンも多くいたようです」(同)
20年経っても色褪せることのない本作の魅力に、改めて多くの人が気が付いたようだ。