本作は、新型コロナウイルスの影響による佐藤二朗主演の深夜ドラマ『浦安鉄筋家族』(テレビ東京系、毎週金曜日、深夜0:12~放送)第7話以降の放送延期に伴い、5月22日深夜から「みんなでリクエスト!もう一度見たい!テレ東深夜ドラマアンコール」として再放送されているコメディドラマ。勇者に選ばれた青年ヨシヒコが、道中で出会ったダンジョー(宅麻伸)、ムラサキ(木南晴夏)、メレブ(ムロツヨシ)と邪悪な魔王を倒すために旅をする――というストーリーだ。
※以下、ネタバレ含む。
第4話では、仏(佐藤二朗)から、魔王の攻撃をかわせる“天女の羽衣”を手に入れるようにとお告げが下されたヨシヒコ一行が、美しい天女(小池栄子)の元へ訪れる。天女に羽衣をくれないかとお願いするヨシヒコだが、しびれを切らして「脱いでください」と言い放ったことで、それまで気品に満ち溢れていた天女の態度が一変。「何で初対面の男の前であたしがマッパにならなきゃいけねんだー?」「帰れ帰れ!そして死ねー!」と盛大にブチ切れる。結局、最後はメレブの魔法により羽衣を手に入れるのだった。
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小池が中村倫也主演の『美食探偵』(日本テレビ系)にて、妖艶な殺人鬼・マグダラのマリアを演じていることから、視聴者からは「死ねー!とか何回も叫んじゃうの笑った(笑)マグダラのマリアからの振り幅すごいわ」「暴言からのノリツッコミまで(笑)腹筋崩壊した!まじで神回」「美食探偵見る時も天女のキャラがちらついちゃうぐらい強烈!」と役柄のギャップに驚く声が寄せられた。
「現在放送中の『美食探偵』でのシリアスな演技が好評の小池ですが、昔はバラエティ番組で引っ張りだこの売れっ子“バラドル(バラエティアイドル)”でした。2000~2006年に放送された、お笑いバラエティ番組『ワンナイR&R』(フジテレビ系)では、雨上がり決死隊やガレッジセール、ペナルティなどの人気お笑い芸人に混じって、堂々たるコントを披露し、注目を集めていました。2005~2009年に放送された、爆笑問題の冠番組である『爆笑問題の検索ちゃん』(テレビ朝日系)では、爆笑問題と共に司会を担当。トーク中に暴走しがちな太田光を小池がたしなめる、というお決まりの流れが人気でした。
コミカルなトーク力が注目される中、バラエティ進出以前より精力的に活動していた女優業も波に乗り、2008年公開の映画『接吻』ではヒロインに大抜擢。第30回ヨコハマ映画祭主演女優賞のほか、数々の賞を受賞しました。その後2012年に出演した映画『八日目の蝉』では、第35回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を獲得。実力派女優としての地位を築き上げました。近年は映画やドラマでのシリアスな演技に定評のある小池ですが、『勇者ヨシヒコ~』で見せたコミカルな演技に、昔ながらのファンは『ブレイク当時を思い出せてうれしい』『ワンナイの頃の雰囲気が戻ってきた感じがする』という好評の声も挙がっています」(ドラマライター)
シリアスな演技からコミカルな演技まで、幅広い演技を見せてくれる小池栄子。今後も彼女の活躍に注目していきたい。