男は8日午前1時頃、明石市内の魚住交番に入ると、喫煙所代わりとばかりにタバコを吸い始めた。警察官が外に出るよう注意をすると、ズボンの両ポケットからカッターナイフを2本出す。これを見た警察官は、男を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。取り調べに対し、男は「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。「なぜ交番でタバコを吸っていたのか」はわかっていない。
交番を巡る事件は近年頻発している。2019年には大阪府吹田市の千里山交番で、33歳無職の男が当時26歳の巡査を駐車場に誘い出し、刃物で刺し拳銃を奪う事件が発生。また、2018年には富山県、宮城県でも交番を襲撃する事件が発生、警察官が死亡している。警官が所持している拳銃を無法者が手にすれば重大事件に繋がる。即座に取り押さえることは、当然だろう。
この事件に、「犯人は拳銃を奪う目的で交番に来て、たまたまタバコを吸っていただけだったのでは」「両ポケットにカッターナイフを所持していたことに計画性を感じる。重大事件に繋がっていたかもしれない」「重大事件が相次いだ以上、過敏な対応を取らざるを得ない」という声が上がる。
一方で、「昔は交番にフラっと遊びに行ったりもした。世知辛い世の中だと感じる」「タバコくらい吸わせてあげても良いんじゃないかと思う」「喫煙くらい見逃しても…」という声もあった。
犯人に同情的な声もあるが、交番で警察官が刺殺された上、拳銃を奪われるという重大事件が発生している以上、カッターナイフを出された時点で取り押さえるのは、致し方ないという声が圧倒的に多かった。