第41話は、早稲田大学の応援歌『紺碧の空』の作曲を完成し、少し自信を取り戻した裕一(窪田正孝)は、福島で記者をしている鉄男(中村蒼)を呼び出す。一方、音(二階堂ふみ)は、音楽学校で記念公演の審査員を務める予定の双浦環(柴咲コウ)を見かけて思わず声を掛け――というストーリーが描かれた。
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この日は、音の学校で記念公演のプリマドンナ役を選考する二次審査が行われたが、そんな中、音の歌唱シーンに大きな注目が集まった。
「前回の一次審査ではライバルの千鶴子(小南満佑子)と比べ、圧倒的に歌唱シーンが短く、わずか2秒だったこともあり物議を醸していましたが、今回はほかの候補者たちと同等の時間が割かれ、音楽学校入学以来ほぼ初めて二階堂ふみ演じる音の歌唱シーンとなりました。その直前の候補者たちはプロと見られ、千鶴始め本格的な歌唱を披露しており、最後に歌唱した音は比べてしまうと聴き劣りはしてしまうものの、歌を生業にしてきたわけではない女優の歌声としては高い完成度となっており、視聴者からは『意外と上手だった』『難しい曲だからあれだけ歌えてたらすごい』『ほかと比べたら可哀想』といった称賛の声が殺到。『脳内補正でどうにかなる』といった声も寄せられていました」(ドラマライター)
とは言え、一方では審査の合格基準を疑問視する声も集まっているが――。
「全員の歌唱後、審査員の環は審査を受けた生徒たちに『歌っている時に何を考えていましたか?』と質問。他の生徒たちが椅子に座ったまま、『無心でした』『流れを意識していました』などと答える中、千鶴子は立ち上がり、『観客に喜んでもらえるようにと考えていました』と回答。続けて音も立ち上がり、『私は歌って楽しいなって思いながら歌っていました』と答え、結果、この2人のみが最終選考に進むこととなりました。しかし、この展開に視聴者からは『歌わせておいてそれの答えだけで落とすの可哀想』『一人、下手な音を合格させるためだけにそのシーン作ったの?』といった疑問の声が。音への救済策のように映ってしまったこともあり、視聴者の困惑を買ってしまいました」(同)
しかし、二階堂の歌声が評価を集めたのも事実。今後は歌唱シーンも増えていくだろうか――。