ドラマでは、主人公を小学生の大沢木小鉄ではなく、父親の大鉄に設定した。大鉄を演じるのは個性派俳優として知られる佐藤二朗である。第1話では「コンプラ上等ダメ親父に愛の禁煙刑」として、ヘビースモーカーの大鉄の禁煙エピソードが取り上げられた。原作にあったファミレスでポテトをタバコに見立ててしまう、カートンごと吸うといった描写が登場した。ネット上では「タバコシーン出すってだけで、頑張ってるんでは」「できるだけCGを使わないようにしてるのが好感持てる」といった声がある一方で、「この『面白いことやってまっせ』のドヤ感が苦手」「この話知ってるけど、最初にこのネタ持ってくると、尻すぼみになりそう」といった否定的な声も聞かれる。まさに賛否両論といったところであろう。
ただ、その一方で絶賛の声が集まったキャラクターがいる。それが染谷将太が演じる花丸木であろう。大鉄の娘、小鉄の姉であるさくらの彼氏である花丸木は、スタイリッシュなファッションとなでつけた髪から育ちの良さを感じさせるものの、語尾に「〜らむ」が付く超変人である。このキャラを染谷が見事に演じ切ったのだ。
染谷は現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』において、織田信長役として出演している。ここでの信長はサイコパスな設定であり、難しい役どころをこなしている。
図らずも「織田信長と花丸木」を同時に演じることになった染谷に、ネット上では「どんだけカメレオン(芸達者)なんだよ」「この人の頭の中が知りたい」といった声が聞かれた。思わぬところで注目を集めたと言えるだろう。