パート2というタイトルが付けられた2日目のオープニングマッチでは、世界王者を16回戴冠した“ネイチャーボーイ”リック・フレアーの実娘で、ロイヤルランブル戦覇者の“女王”シャーロット・フレアーが、NXT女子王者リア・リプリーに挑戦した。主力ブランドであるロウやスマックダウンに昇格した選手が、ファームブランドであるNXTのタイトルに挑戦するのは極めて異例なこと。シャーロットはNXT時代の2014年5月に同王座を獲得し、2015年2月まで保持した。
試合は序盤、シャーロットがリアを引っ掛けて倒すと、「これがNXTの王者だ」と侮辱して、父親譲りの逆水平チョップの連打を繰り出した。この挑発に、リアもいきなり必殺のリップタイドを決めると、ドロップキックからのジャーマンスープレックスを放ってシャーロットに攻め込んだ。さらに、シャーロットがリアの左ヒザをストンピングやポストに叩き付けて集中攻撃すれば、リアはヒザ蹴り連打やドロップキックをシャーロットの顔面に叩き込んで、両者互角の攻防を展開。しかし、シャーロットはロープ越しに場外へドラゴンスクリューを決めるなど、徹底した膝攻撃で布石を作り、最後は嫌がるリアを強引に捕獲し、そのままフィギュア・エイトで締め上げると、リアは悲痛な表情でシャーロットの足を叩いてタップアウト。シャーロットがリアを破って5年ぶりとなるNXT女子王座に返り咲きを果たした。これで12回目のタイトル奪取となり、父親の記録も視野に入って来たと言っていいだろう。
今後、シャーロットはNXTに乗り込むのか?力の差をまざまざと見せつけただけに、シャーロットを破るのは至難の業だが、逆に破ればロウやスマックダウンに昇格するチャンスが巡ってくる。ここは日本人女子スーパースター、紫雷イオに期待したい。
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