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新作『ハケンの品格』に“派遣切り”思い出し「見たくない」の声も コロナ禍の理不尽な勤務に嘆きも

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篠原涼子

 篠原涼子主演の新ドラマ『ハケンの品格』(日本テレビ系、毎週水曜日、夜10:00~放送)が4月15日から放送開始する予定だったが、延期が検討されていることが発表された。

 本作は2007年に第1シリーズが放送された人気ドラマシリーズの第2シリーズだ。大手食品商社「S&F」に再び復帰したハイスペックな “スーパーハケン”の主人公・大前春子(篠原涼子)が、社内で起こる数々の事件やトラブルを解決していくというストーリーだ。

 前作からおよそ13年ぶりの放送と本作に対し、ドラマファンからは「めちゃくちゃ好きなドラマだったから続編うれしい!」「春子の“~ですが、それが何か?”がまた聞けるなんて!第2シリーズもバリバリ働くかっこいい姿見せてほしい」という期待の声が挙がっている。

 その一方で、「13年ぶりのドラマ復活はうれしいけど、主人公はもう派遣やってる年じゃない気がする…」「今年から同一労働同一賃金とかあるのに、派遣が主役のドラマとか今さら感ハンパない」「フリーランスとかも珍しくない時代とマッチしてない気がする」という疑問の声も集まっている。

 本作の続編放送に対して、疑問の声や不満の声が挙がっているのは、この13年間で様々な社会の変化があったことが原因の一つだろう。本作の第1シリーズが放送された2007年以降の2008年に起きたリーマンショックの影響によって、企業が派遣社員の契約を次々と解除する「派遣切り」が起きた。かつて、派遣切りに遭った元派遣社員からは「当時の嫌な記憶が戻ってきそうだから、正直続編は見たくないかな」「悪いけど、当時は品格とか言ってる場合じゃなかったよ。切られないようにするのに精いっぱいでさ…」という意見も挙がっている。現在も派遣社員として働く人からも「能力ある人でも不況となればすぐに切るよ。コロナショックでまた派遣切りが起きてるし…」「コロナだけど、契約の関係で派遣は出勤しなきゃなんないとか最悪。正社員は自宅作業できるのに、本当に理不尽」という声も集まっている。
 「不満の声も集まっていますが、本作の公式ホームページには、“働き方改革・副業・アウトソーシングなど、新しい時代の働く者の品格を問う”という筋書きが書かれています。本作では『会社に属せば絶対安泰』という言葉が廃れつつある混沌とした現代で、“何を信条にして働くべきか”という普遍的なテーマを扱っています。派遣切りを経て、多様な働き方がある現代での問題点とどのように向き合っていくのかが今後注目されるでしょう。」(ドラマライター)

 果たして、現代人が抱える働き方の問題へのアンサーは描かれるのだろうか。今後の放送情報に注目したい。

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