1日に発表された出演者の新型コロナ感染。一部では、複数の出演アーティストも感染していることが報じられているが、そんな中、運営会社会長の平野悠氏は1日に自身のブログを更新し、感染が起こったライブハウスについて、「オールスタンディングは無しで全部椅子席で、当日のライブの動員は50人以下でした。(だから許可したと聞いている)」と大規模なイベントではなかったと明かした。
平野氏は社長に自粛を求めたが、会社が膨大な赤字を抱えており、「このままでは数ヶ月で会社は潰れる」という状況だったといい、「会場は50人以下で全部椅子席だし、消毒と換気をすれば大丈夫だろうと言った甘い考えがあったようだ」と説明し、謝罪。また、3月31日に新型コロナウイルスに感染していたことが発表された脚本家の宮藤官九郎についても触れ、「出演バンドが感染していたと言う。そこに宮藤官九郎さんがお客として来ていて、多分楽屋訪問をしたのだろうと思う」と宮藤がライブハウス経由で感染したことを初めて発表した。
さらに、2日に投稿したブロエントリーの中では、「今回のLOFT HEAVEN感染の不始末の責任を取ってロフトプロジェクト会長、席亭の職を辞任することにしました」と辞任を発表。「来年で50周年になりますが、大変な事態を引き起こしてしまいました」と反省の弁を口にし、「ライブハウスが潰れようとも早く強制力を持った非常事態宣言を出して欲しいと思っています。それでないと第二のロフトが続出してしまいそうです」と訴えていた。
この一連の投稿にネットからは、「ロフトみたいな大きいところでも倒産危機なんてショック…」「ほかのまだ開いてるライブハウスもこの流れ見て自粛してほしい」「自分たちこそがライブハウスへの偏見を助長したことを自覚してほしい」という様々な声が上がっていた。
音楽ファンの間でも賛否分かれていたライブ開演の是非。実際に感染者を出してしまったことで、多くの人の意識を変えるきっかけになったかもしれない。
記事内の引用について
平野悠公式ブログより http://blog.livedoor.jp/yu_hirano/