トークは成り行き任せで、ステージには簡易的なテーブルと椅子が2脚置かれているだけ。そんな天才同士の掛け合いをほぼ再現してみせたのが、千原ジュニアとケンドーコバヤシによる「にけつッ!!」(同)だ。
2人は、バリバリのパペポ世代。同じ吉本興業所属ながらも、ケンコバにとってジュニアは大先輩。「パペポ」でいう、鶴瓶の立ち位置だ。番組開始時は、さぞかし胃が痛かったことだろう。
しかし、長年続けていると、思わぬ共通点が見えてくる。そのひとつが、居住マンションに有名女性タレントも住んでいたということだ。事情に詳しいテレビ誌の取材ライターは言う。
「10年ほど前、ジュニアさんと同じマンションに住んでいたのは、タレントの若槻千夏さん。いつしか熱愛中であると噂になって、カメラマンが張り込むようになったそうです。そこを通ったのが、若槻さんと友だち関係だったウエンツ瑛士さん。ジュニアさんはカメラマンから、『(撮ろうとしていたのは)ジュニアさんですよ』と打ち明けられたそうです」
ジュニアは、ずっと張り込んでいた記者に話すネタがないことを申し訳なく思い、スープを差し入れたという。
一方のケンコバは、やや悲しいケースのようで……。
「同じマンションだったのは、同じくタレントの磯山さやかさん。こちらもお互い住んでいることを認識していたようですが、偶然同じエレベーターに乗ろうとしたとき、磯山さんに嫌がられて、ケンコバさんが裏の方に回ったといいます。撮られることを恐れた万全策だったのかもしれません」
有名人同士が交際している場合、同じマンション内で半同棲生活をスタートさせる例が少なくない。ジュニア、ケンコバもその一例かと思われたが、2人の場合は完全に“ホワイト”だった。マスコミにとっては徒労に終わった張り込みだった。
(伊藤由華)