アメリカ・カリフォルニア州で、Amazonの宅配員の男が荷物に大量の唾をつけたと、海外ニュースサイト『TMZ』と『THE Sun』が3月30日までに報じた。同記事によると、同州で外出禁止措置が取られていた3月26日、Amazonの宅配員の男が、荷物を届けたが、届け先の家が留守だったそうだ。宅配員はダンボール箱に入った荷物を玄関先に置いたという。
荷物を玄関先に置いた後、宅配員は自分の左手に大量の唾を出し、唾を荷物の上に擦りつけた。 『TMZ』は宅配員が唾を擦りつけた荷物の画像を公開しているが、荷物の上部には、唾で湿ってダンボールの色が変わった、掌2つ分ほどの大きさの唾の跡がある。画像は、防犯カメラに映っていた映像を届け先の住人がキャプチャしたものである。
宅配員は荷物に唾をつけた後、その場を立ち去った。宅配員の一連の行動は、荷物が届けられた先の家の防犯カメラに映っており、住人が防犯カメラを確認したことで、宅配員が荷物に唾をつけていたことが発覚した。住人は宅配員が荷物に唾をつけている動画を自身のTwitterに投稿し、新型コロナウイルスの感染を恐れた多くの人が投稿を拡散させた。現在、投稿は削除されている。
投稿が拡散されたことで、Amazonの広報は「Amazonの宅配員は顧客のために日々最善を尽くしており、この宅配員の行動はすべてのAmazonの宅配員の行動を代表するものではありません。しかし、この宅配員の行動が悪意のある行為だった場合、宅配員に対して法的措置を取ることも考えています。現在、宅配員に事情を聞き取り中です」という声明を発表した。
『TMZ』は防犯カメラに映った一部の映像を公開しているが、動画には中年の男性が荷物を玄関に置いた後、前屈みになって手のひらに唾を吐き出し、手のひらの唾を念入りに荷物に付ける姿が映っている。報道によると、宅配員は新型コロナウイルスを意図的に広めたテロ容疑に問われる可能性があるという。なお、宅配員が新型コロナウイルスに感染していたかどうかは分かっていない。
この動画が世界に広がると、ネット上では「最低すぎる。Amazonの対応も宅配員に罪を擦りつけているようで無責任に感じる」「Amazonの教育にも問題があった。Amazonは従業員の非常識な行動をもっと詫びるべき」「配達物は危険かも。もう怖くてネットショッピングができない」「宅配員の行為は許されるものではないが、外出禁止措置が取られてからAmazonで買い物する人が多く、宅配員は忙しくてストレスが溜まっていたのかも」などの声が挙がっていた。
海外では、新型コロナウイルスを利用し迷惑行為をした人間が他にもいる。
ドイツ・バイエルン州で、33歳の男が「コロナを広めてやる」と叫び、地下鉄の券売機を舐めて逮捕されたと、海外ニュースサイト『TAG24』が3月23日に報じた。同記事によると、男は「コロナを広めてやる」と叫んで券売機を舐める様子を自身のSNSに投稿したという。
SNSの投稿がきっかけとなり、男は逮捕された。男が新型コロナウイルスに感染していたかどうかは現在検査中だというが、結果は公表されていない。
新型コロナウイルスを利用した迷惑行為は国内外で起こっているようだ。
記事内の引用について
「AMAZON DELIVERY GUY DELIBERATELY SPITS ON PACKAGE ...Caught On Ring Cam」(TMZ)より
https://www.tmz.com/2020/03/27/amazon-delivery-spits-package-caught-video-coronavirus/
「GROSS PRODUCT Amazon worker ‘SPITS on package on customer’s front porch’ in vile video」(THE Sun)より
https://www.the-sun.com/news/601290/amazon-worker-spits-package-delivery-customer-vile-video/
「MANN WILL CORONA VERBREITEN UND LECKT FAHRKARTENAUTOMATEN AB」(TAG24)より
https://www.tag24.de/thema/coronavirus/mann-will-corona-verbreiten-und-leckt-fahrkartenautomaten-ab-1467611