問題となっているのは、死去が発表された30日に小池都知事が都庁で受けたインタビュー。志村けんさんについて聞かれた小池都知事は、「まず、謹んでお悔やみを申し上げたいと存じます」と触れた後、「志村さんと言えば、本当にエンターテイナーとして、みんなに楽しみであったり、それから笑いを届けてくださったと感謝したい」と言い、「最後にですね、悲しみとコロナウイルスの危険性についてですね、しっかりメッセージを皆さんに届けて下さったという、その最後の功績も大変大きいものがあると思っています」と語っていた。
志村さんの死は世間に大きな影響を与えているが、そんな中の小池都知事のこの言葉に「本当に改めて新型コロナ怖いと思った」「実際初めて恐怖心を覚えた」という声が集まった一方で、「コロナの恐ろしさを知らせるために亡くなったなんてやめて」「志村さんは国のために亡くなったわけじゃない」「人の死をこんな表現で使ってほしくない」という批判も殺到していた。
また、俳優の土屋シオンは同日にツイッターを更新し、「我々"芸能人"と呼ばれる人間の訃報や、いじめや自殺のニュースが流れると"怖さや大切な事を教えてくれた"という言葉が度々耳にするのですが、僕達は教材でもなければ、そんな事教える為に誰も死にたかないです」とこの風潮に反論。「"エンタメを作る人間"であってこれはドラマでもなければエンタメでもないですよ」とした。さらに、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために外出を控えるよう呼び掛けつつ、「僕は少なくとも自分の家族や恋人が事故や病気で世を去った時に泣ける。感動した。大切さを教えてくれた。命の大切さを教えてくれたね。って誰かに言われたら間違いなくキレる」と当事者側からの意見をつづっていた。
土屋のこの投稿には「芸能人の方々もみんな人間ですもんね…」「亡くなった人に対して意義を見出したいのは生きている人のエゴ」という声が集まっていた。
さまざまな意見が集まった志村さんの死。多くの人に衝撃を与えたことは間違いないようだ。
記事内の引用について
土屋シオン公式ツイッターより https://twitter.com/40n_zzzz