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​「100ワニ」の炎上、何が世間を怒らせた? 読者の脳内で進行していた“ストーリー”とは

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画像はイメージです

 意外性のあるコンセプトと親しみやすい画風で一躍人気の4コマ漫画となった、「100日後に死ぬワニ」。Twitterで作品が登場した1日目からワニが亡くなる100日目まで作品をコツコツと発表していた本作に愛着を抱いていた人は多く、「死に対するメッセージ性を持った感動の作品」としてまたたく間に人気の広がりを見せ、芸能人やYouTuberの間でも注目を浴びる話題の作品となっていた。

 ところが、いよいよ100日目にワニが死んで連載が終了した途端、グッズ販売やアーティストとのタイアップ、書籍化や映画化といった、たたみ掛けるようなプロモーションが行われたことで、ネットなどで「もしやステマか?」といった噂が一夜の間に拡散された。

 そして、この噂が本当かどうかを確かめるために、調査に乗り出す人たちが続出。そのうち、大手広告代理店との関わりが指摘されるようになり、それをひも付ける証拠として大げさに評価された情報もいくつか掘り出された。例えば、1日目の投稿から大量のリツイートや「いいね」が付いていたことや、本作のPRプランナーとして大手広告代理店の社員の名前が確認されたこと、専用YouTubeチャンネルの「いいね」の数が再生回数を超えていたことなどがある。しかし、これらの情報はいずれも本作が初めから商売目的だったことや、作品を投稿する前から大手広告代理店が深く関与していたことの証拠にはなっていない。

 このように、一度疑いを持つと、無意識にその疑いを真実に近づけるような情報ばかりを集めてしまい、それに反する情報は無視するような傾向を専門用語で「確証バイアス」という。本来なら証拠としては不十分な内容でも、こうした偏見によって誤解を加速させるための情報になってしまうことがある。

 こうして本作は、「無名作家による感動のストーリー」だったはずが一転、いざフタをあけてみると、大手広告代理店が絡んだ「壮大な規模のステマだった」と誤って結論付けられることになってしまった。それまでは純粋に作品を楽しんで応援していた人たちも、誤解によってショックを受け落胆したり、「だまされた」と怒りの感情に火がついた結果、「金儲けに利用された」としてSNSで拡散・炎上してしまったのである。

 これついて、作者である漫画家・きくちゆうき氏は21日、イメージソングを手掛けた音楽グループいきものがかりのメンバー・水野良樹のTwitterライブに出演。漫画のきっかけとなった親友の死と作品に対する純粋な思いを涙ながらに語っている。

 また、グッズ販売の企画担当者が「おそらく、僕らの販売のタイミングが悪かったことが怒りを買った原因です」と話すと、水野が「正直そうかもしれないです」とコメントして笑いを交えながら場を和ませる場面もあった。

 今回はマーケティングの手法やタイミングが作品や人々の心理に大きな影響を与えることを知らしめる一件となった。

文:心理カウンセラー  吉田明日香

記事内の引用について
水野良樹の公式Twitterアカウントより https://twitter.com/mizunoyoshiki

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