彼らは、設定が作り込まれたコントを得意とする。主にネタ作りを担当している加賀は「1か月100シュチュエーション」を作り出すことを目標に掲げている。合コンやアルバイトといった、日常の何気ない設定を得意とする。
一発ギャグやコスプレといった、色の付きやすいキャラクターは作らずに、あくまでも普通の若者が日常生活を通して経験して行く、ズレや違和感を大切にしている。こうした世界を表現するには、ちょっとした間合いでも笑いが消えてしまうため、かなり演技力を高めなければできないだろう。これには、爆笑問題の太田光も「本当に芝居がうまい」と絶賛し、自身の事務所のタイタンライブのゲストに招くほどだ。
かが屋の所属事務所はマセキ芸能社である。小規模な事務所ながら、ウッチャンナンチャン、出川哲朗を始め、三四郎、ニッチェなど多くの人気芸人を抱えている。ウンナンが得意とした、日常系シチュエーションコントに通じるセンスを持っているのが、かが屋と言えるだろう。
さらに、かが屋はマセキ所属のため関東芸人の扱いになっているが、出身は加賀が岡山県、賀屋が広島県とともに中国地方出身である。そのため、コントなどで時折、方言を挟むことがある。これも、千鳥の岡山弁などに同じく、視聴者に素朴な印象を与えるアクセントになっていると言えそうだ。地元の放送局でもレギュラーを持っているため、息の長い活躍も期待できそうだ。
お笑い第7世代の隠れた実力派コンビである、かが屋のさらなる活躍に期待したいところだ。