「タイ、ミャンマー、ラオスのメコン川で接する山岳地帯はゴールデン・トライアングルと呼ばれるアフガニスタン、パキスタン、イラン国境付近の『黄金の三日月地帯』と並ぶ麻薬密造地帯です。“カンボジア麻薬王”と名高い50代の韓国人は、韓国検察と国家情報院の5年にわたる捜査網をかいくぐって逃走していましたが、昨年カンボジアで逮捕されました。逮捕後はカンボジアの収容所に拘束されたものの後に脱出に成功し、タイに逃走したのですが、昨年末に再び逮捕され、タイの収容所に拘禁されたのです。すでに共犯22人は韓国国内で摘発され、現在裁判が行われています。共犯者の多くは主婦や大学生などで、アルバイト募集広告に惑わされ、国内での麻薬流通を支援した容疑が掛けられています」(在韓日本人ジャーナリスト)
しかし検察と国家情報院は麻薬王を韓国に送還できない。タイも武漢コロナで大混乱に陥っており、タイ当局が収容者の国境移動を禁止したからだ。
麻薬王が韓国国内で裁かれない一方、ウイルスをばらまき国内感染者を急増させたカルト集団『新天地イエス教証しの幕屋聖殿』(新天地イエス教会)の李萬熙(イ・マニ)総会長ら指導部が、3月1日、ソウル市から殺人罪容疑で告発された。
「朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は、文在寅大統領の側近中の側近です。コロナ禍の責任は文氏の失政にあるとする国民運動が盛り上がっており、コロナ禍の責任を『新天地教団』に押し付けることで、大統領を窮地から救い出そうとしているのです」(韓国ウオッチャー)
麻薬王と教祖様はどう裁かれるのか。