小倉はかつて、不思議ちゃんを全面に押し出したキャラで、バラエティ番組などでブレークしていた。小倉は自ら「ゆうこりん」を名乗り、「こりん星」と呼ばれる星からいちごの馬車でやって来た「りんごももか姫」だと自称していた。だが、2009年の末頃に、このキャラを自ら封印し、後に「こりん星は爆発した」「滅亡した」と述べている。
このキャラクターは、もともと事務所が小倉を売り出すために戦略的に作り上げたものだった。決して、本人も望んでいるわけではなかったようだ。小倉は2001年ごろからグラビアなどの仕事を始める。この時点では、どこにでもいる売れないアイドルの一人だった。
だが、2002年に「日テレジェニック2002」に選出され、こりん星キャラで売り出していったところ人気が上昇し、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のレギュラーにも抜擢される。さらに、タレントショップとして「焼肉小倉優子」をオープンさせるなど、人気は独り歩きして行く。
小倉はそうした立場を良く思っていなかったようで、事務所には何度も「こりん星キャラをやめたい」と申し出るも、「まだ行ける」と相手にされなかった。そんな窮地の小倉を救ったのが、毒舌あだ名芸で再ブレークを始めていた有吉弘行だった。
有吉が小倉に付けたあだ名は、「ウソの限界」なるもの。そのものズバリなフレーズが大受けし、こりん星キャラも一気に崩れて行く。小倉は怒るどころか、「ズバッと言ってもらえてすっきりした」と有吉に感謝しているという。
今年に入り、『有吉のお金発見:突撃! カネオくん』(NHK)に小倉がゲスト出演した時も、有吉が小倉のコメントに対し「またキャラを作って」とツッコむと、小倉が「もう本当のことしか言わない」とやりとりをするなど、両者の関係は良好なようだ。