最終回は、乃十阿(小林薫)が幼い息子をかばって罪をかぶった可能性を聞いたケイト(吉高由里子)が、乃十阿の息子が住むドイツへと旅立つというストーリー。この暴走を知った尾高(柄本佑)は、当時3歳だった息子に事件の真相を聞いても無駄だとケイトを止める。帰国後、ケイトは再び岩谷(佐々木蔵之介)から事件の真相についての手記を書くよう迫られ、編集部の選抜メンバーで30年前の事件の裏取りに動き出すという展開が描かれた。
尾高演じる柄本佑のイケメンぶりが話題となった本作だが、最終回の展開には賛否が分かれたという。
「ケイトには始終優しく支え続けていた尾高ですが、ドイツに行ったケイトに電話を掛けてきた尾高が、『ちょっと落ち着けよ』『イライラして暴走してまたケアしたいなら好きにしろ。俺また背中刺されるの痛いよ。(刺された背中が)痛いよ、バカタレ!』と怒鳴ったり、ケイトと尾高の別れのシーンでも、『子ども手放さないで』と説得するケイトに対し、大人なはずの尾高は始終駄々をこねる始末。これに女性視聴者からは、『キャラ変した?』『こんなの尾高さんじゃない』『なんでこんなに怖くなるの?』という困惑が聞かれてしまいました。また、ケイトのために子どもを捨てようとする姿にも、『結局、子どもより女かよ』という冷たい声も。その優しさで女性人気を獲得し続けていただけに、『尾高さんも結局、クズなんだね』という指摘も寄せられてしまいました」(ドラマライター)
また、視聴者がもっとも気になっていた、ケイトと尾高の関係性にも決着がついたが――。
「最後には離婚を決意し、子どもと別れるという決意をした尾高に対し、ケイトが『子どもを見捨てないでほしい』と、親としての心を捨てようとする尾高に別れを告げるという展開に。しかし、尾高の妻は子どもを置いて出て行き、結局、尾高はシングルファザーとして生きる道を選びました。もともと、不倫展開自体にも賛否が集まっていた本作ですが、この結末にも視聴者の意見は真っ二つ。『結局、不倫が子どもの母親を奪ってしまったことには変わりない』『二人がくっつくよりも、子どもにとってはもっとよくない展開になってるんじゃない?』という声や、『リアルで私はアリだと思う』『この切なさがいい…!』『いつか子どもが成人してから、ゆっくりケイトと尾高さんがくっついたりする将来を期待しちゃう』という含みを持たせたラストを絶賛する声もありました」(同)
ストーリーはもちろん、キャストにも注目が集まった本作。最終回は賛否分かれたが、それでも「尾高ロス」の声は多く聞かれていた。