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横浜DeNA「一大ボールパーク構想」の切り札に原監督待望論

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提供:週刊実話

 親会社のDeNAが約500億円の赤字に転落し、ベイスターズに動揺が走っている。そこに浮上したのが、まさかの「原辰徳監督待望論」。本拠地横浜スタジアムに隣接する横浜市庁舎跡地に一大ボールパークを建設し、舵取り役を期待するという――。

 キャンプイン早々に各球団から同情を集めているのが、横浜DeNAベイスターズ。親会社のディー・エヌ・エー(DeNA)が2019年4月〜12月の決算で、M&Aで取得したアメリカの企業がヒット作を出せず解散した際の損失などが約500億円あることを明かし、上場以来初の赤字が判明したからだ。

 業績悪化を受けて南場智子会長と守安功社長は、役員報酬50%の自主返上(3カ月間)を発表。この損失が今後、チームにどう影響するのか…。

「モバイルゲーム開発で急成長したDeNAがピークだったのは、65億円でベイスターズを買収したガラケー時代。だが、ガラケーが好調だった分、スマホへの対応が遅れ、遺伝子検査サービス、自動運転、まとめサイトなどの新分野に活路を求めたが結果は出ず、昨秋は任天堂などと共同開発したポケモンとマリオカートを投入したものの、課金収入は思ったほど伸びなかった」(経済部記者)

 収益に貢献しているのが野球事業で、DeNAベイスターズは昨季、年間観客数228万人(前年比12%増)の過去最高を記録したほか、1試合平均観客動員数3万1716人、座席稼働率98・9%で4年連続の黒字を計上。そのベイスターズが牽引する形で、スポーツ事業が37億800万円の営業利益を上げ、本業と副業の立場が逆転していた。

「それを考えれば、虎の子のベイスターズへの投資をダウンサイジングすることは考えられない。今の横浜スタジアムはイケイケのいい流れにある。そこで、日本中が驚く大物監督を招聘する準備も進行している」(地元関係者)

 DeNA本社は、昨年3月末時点で2500億円強の自己資本があった。今回の損失で自己資本比率は70%程度まで低下したものの、優良企業の評価を維持してきた。そのため、超大物監督を招き、球団をバージョンアップすることも可能だ。

 総務官僚から球団社長に転身し、本社のCOO(最高執行責任者)も務める岡村信悟球団社長は、横浜スタジアムを拠点とした「コミュニティ・ボールパーク」化構想を手掛けている。その集大成となるのが、球場に隣接するJR関内駅前の現横浜市役所の再開発だ。

 同市役所は6月29日、中区のみなとみらい線・馬車道駅近くに建設中の新庁舎に移転することが決まっている。跡地には、三井不動産が中心となって京急、東急、DeNAなど8社が共同事業体を結成。横浜スタジアムと連携し商業施設や観光施設、ホテル、飲食空間などを整備するという。

「メーンの地上30階建ての超高層ビルには、国内トップレベルの企業グループと総合大学が入居し、市庁舎の行政棟は残して星野リゾートがホテルに活用する。DeNAはパブリックビューイングが楽しめる飲食空間などを建設。2025年には、現在3万5000人のキャパシティーで収まりきらない観客の受け皿となる複合的な一大ボールパークが出来上がる」(三井不動産関係者)

 このプロジェクトとリンクするのが、DeNAの次期監督問題だ。ラミレス監督は契約を1年更新し5シーズン目に突入したが、スポーツ紙デスクによると、「今オフに“ハマの番長”こと三浦大輔二軍監督へバトンタッチするのが既定路線」という。しかし、今回明らかになった親会社の巨額損失で「ボールパーク化構想」が最優先テーマとなり、南場オーナーはビッグネームの監督起用にシフトしているという。

「オリンピック後の景気落ち込み対策は、横浜市の林文子市長も最大限に力を入れており、カジノ誘致で対処する計画でした。しかし、市民の反対は予想以上で、横浜スタジアムと連携した横浜市役所跡地の再開発に期待を寄せています。成功させるには、横浜にゆかりの深い広告塔が不可決というのが、南場オーナーと林市長の共通認識。そこで白羽の矢が立ったのがあの人です」(横浜の財界首脳)

 両女傑の視線の先にある人物…それが巨人の原辰徳監督なのだ。

 巨人では昨季、現役を引退した阿部慎之助が二軍監督に就任し、円滑な政権移譲を進めている。交代は来年オフと予想されたが、エース・菅野智之の今オフのポスティング移籍が有力になったことと横浜DeNAのお家の事情が重なり、状況は変わりつつある。

「原監督は、神奈川県相模原市出身。東海大相模高、東海大学時代は横浜スタジアムが“フランチャイズ”だった。巨人では長嶋茂雄氏のような終身名誉監督が関の山だが、横浜は退任後に球団会長ポストを用意していると言われ、サプライズの可能性は十分にある」(前出・デスク)

 将棋界ではAIがトップ棋士を打ち負かし、いち早くAI戦術を取り入れた藤井聡太七段が大活躍。野球でも既にAIが監督の采配能力を超えたと言われている。その最先端を行くのが、ゲーム開発で最良手を弾き出し、収益を構築してきた横浜DeNAだ。

 前監督の中畑清氏やラミレス監督のように、中途半端に優秀な監督だと自身のプライドや経験値が邪魔をしてAIの指示に従いにくい。しかし、8度のリーグ優勝、3度の日本一などの実績を持つ原監督であれば、逆に迷いなくスマート野球を差配できる。南場オーナーの狙いもそこにある。

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