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「視聴率信仰」が変わる? ますます視聴者で頭を悩ますことになりそうな民放各局

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 民放キー局5局が今秋以降、テレビ番組を放送と同時にインターネットに流す同時配信を始める方向で準備を進めていることが報じられた。

 若者層を中心に、スマートフォンなどで広く番組を見てもらうのが狙いだそうで、当初、民放では採算が合わないとして慎重な姿勢だったが、3月から同時配信をスタートするNHKに追随する形に。
同時配信は、あくまでも需要がある時間帯に限定し、日本テレビ系では10月開始を目指してゴールデンタイム(午後7時~10時)や、プライムタイム(午後7時~11時)で検討中だとか。

 テレビ朝日系は、若者の視聴者が多いとされる深夜帯のドラマやバラエティー番組などの可能性を探っているという。

 また、各局では、今夏の東京五輪・パラリンピック中継は同時配信する見通しだというのだ。
 「今や、若者のテレビ離れは各局にとって大問題。ネット配信は最後の“切り札”だが、それをやってしまうと、視聴率に少なからず影響を与えるという“副作用”が生まれそうだ」(放送担当記者)

 これまで、各局は視聴率を、放送時間帯のCM枠をスポンサーに売り込むための参考資料として大いに活用していた。しかし、その視聴率がネット配信のおかげでダウンしてしまっては本末転倒。そこで、各局は新しい営業法を模索しなければならないようだ。
 「YouTuberと同じように、今後はいかにネットでの広告で稼げるかが課題になりそう。ネット広告では、今までの地上波ではスポンサーにつかなかったような企業もOKになりそうで、おまけに広告費も下がるので、出稿する側としても歓迎すべきことなのでは」(広告代理店関係者)

 今までは視聴「率」がメインだったが、今後は視聴「回数」が重要視されることになりそうだ。

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