「歴代視聴率ワースト2位タイの最低視聴率3.0%も記録してしまった本作。原作は瀧波ユカリ氏の同名ラブコメ漫画で、当初はドラマにも妄想パートがあり、キャストたちがさまざまなコスプレをして作品を盛り上げていましたが、次第にラブコメ要素はなくなり、恋愛ドラマ一直線に。しかし、“元カレ”であるマコチ(高良健吾)があまりに優柔不断なクズだとして、視聴者からの不満が爆発。コメディにもならなければ、“キュンキュン”要素もない中途半端な出来となってしまい、視聴者からは『こんなにつまらないドラマもなかなかないのでは?』『新木優子と高良健吾のビジュアルを楽しむだけのドラマだった』など散々な声が聞かれていました」(ドラマライター)
また、平均視聴率6.2%で年間ワースト2位となったのは、1月期のドラマ『後妻業』(同)だった。
「木村佳乃が主演を務めた本作。もともとは黒川博行氏の同名小説が原作で、16年には『後妻業の女』として映画化もされていました。映画版では大竹しのぶが主演を務めたこともあり、木村に対しては当初『上品すぎる』『若すぎる』といった指摘もあったものの、フタを開けてみるとわざとらしいコテコテな関西弁が逆に視聴者に受け、『コント見てるみたい』『後妻業だけど深刻すぎず笑いどころもあっていいな』という声も。多くの笑いどころもあり、人気を博していましたが、フジテレビ系の火曜21時枠は数字が取りにくいことでも知られており、この結果に。とはいえ、主演の木村本人の株はあまり落ちておらず、むしろ女優としての幅を広げたと好意的な意見が多く寄せられていました」(同)
また、6.4%でワースト3となったのも、同枠で4月クールに放送された『パーフェクトワールド』(同)だった。
「本作は松坂桃李の主演作で、原作となったのは有賀リエ氏による同名漫画。車いすの主人公・樹(松坂)が、高校時代の同級生だったつぐみ(山本美月)と再会し、恋愛関係になっていくというストーリーでしたが、主人公が車いすということを除けば、王道の恋愛ドラマ。優柔不断な主人公たちに『イライラした』という声も上がっていましたが、一度は破局し、もう一度結ばれるという展開に『キュンキュンした』という声もあったので、やはりこの低視聴率は枠が原因だったのではないでしょうか」(同)
くしくも3作全てがフジテレビ系のドラマになってしまった。果たして2020年はどのようなドラマが放送されるのだろうか――。