この日、番組では近所に住む男性から暴力を振われる一家を特集。この一家は少額の金銭トラブルから付け込まれてしまい、毎月親の年金や息子の給料を奪われてしまい生活が困窮。付きまとい行為や圧倒的な暴力により反抗できないよう洗脳させ、これまでに300万円以上の現金を奪われてしまったという。
『訳あり人の駆け込み寺』では、男の支配から逃れるため番組に助けを求めてきた息子に密着。夜逃げの手伝いをする「夜逃げ屋」が一家を救うため、大規模な深夜の夜逃げを手助けするという内容が放送された。
この壮絶すぎる内容に、ネットでは「あまりに壮絶すぎる」「夜逃げって本当にあるんだ」といった声が多く寄せられ、その一方、地上波で流れるには、あまりに衝撃的な内容だったためか、「見ていて胸糞が悪い」「被害者が何も悪くないのに夜逃げするのっておかしくない?」といった声も相次いだ。
また、被害者側は暴力を受けた挙句、金銭も要求されていることから、「これはバラエティでなく報道で扱った方がいいのでは?」といった声のほか、「本当は警察が対応するべきなのに、テレビで話題にするために夜逃げを選択したのでは?」など、演出や番組の姿勢に対して疑問の声もあった。
事実、この事件は少し対応を間違えれば、家族が殺されてしまったり、自殺を選ぶかもしれない大きな問題である。結果、番組のカメラは夜逃げ屋と協力し、脳梗塞を患った妻、90歳を超える母親を含む3人家族を無事に移動させたのだが、その後の法的な反撃に関しては特に触れられずに、番組は終わってしまった。
『訳あり人の駆け込み寺』では、ストーカー女性やDV妻から逃げるための最終手段として「夜逃げ屋」に密着してきた。
しかし、今回のケースは、多額の金銭的被害もあり、やはり夜逃げだけでは何も解決できないような大きな事件だったため、ネットでは放送内容に関して賛否両論という事態になってしまったようだ。