メインイベントでは、GHCナショナル王者の杉浦貴に、ノアの“若きエース”前GHCヘビー級王者の清宮海斗が挑戦する。
「赤いベルトにひかれてる」
先月30日に開催された後楽園大会で、挑戦者が現れるのを待っていた杉浦の前に立ったのは清宮だった。1.4後楽園大会で潮崎豪に敗れGHCヘビー級王座から陥落した清宮だが、ノアのポスターでは“センター”の位置をキープしている。GHCヘビー級王座のリターンマッチに動くと思われただけに、清宮が「赤いベルト」に行くのは意外に思えたが、次の言葉で理由が明らかになる。
「強い杉浦さんに勝って、新しい景色に染め上げる」
清宮は2018年12月に杉浦を破り、史上最年少でGHCヘビー級王座を戴冠し、6度の防衛に成功。1年強もの間、同王座を保持したことで、エースとしての自覚も増して、たくましく成長したのは周知の通り。一方の杉浦は、ノアの“強さの象徴”として昨年11月の東京・両国国技館大会で、マイケル・エルガンを破り、初代GHCナショナル王者に君臨している。清宮の成長が杉浦の強さを上回るのか?それとも現在、好調の杉浦が強さで突き放すのか?今後、ビッグマッチが続くノアマットの勢力図を左右する一戦は見逃せない。
セミファイナルでは、潮崎が谷口周平とのタッグで、藤田和之、鈴木秀樹と対戦。潮崎は初防衛戦の相手として藤田を逆指名。『NOAH the CHRONICLE vol.2』3.8神奈川・横浜文化体育館大会でタイトルマッチが決定している。また名古屋大会ということで、齋藤彰俊デビュー30周年記念試合も組まれており、越中詩郎、青柳政司の平成維震軍に、井上雅央を加えて、拳王率いる金剛と8人タッグマッチで激突する。
当日はグループ会社となったDDTが、偶然にも『ドラマティックええじゃないか2020』名古屋市東スポーツセンター大会を14時から開催。17時開始のノア名古屋国際会議場大会との「ハシゴ観戦」を推奨しており、丸藤正道副社長の「半券持って来た方には何かできたら面白い」のひと言がキッカケとなり、武田有弘執行役員、高木三四郎社長が早速行動に移して、ハシゴ観戦した場合のコラボ企画がいくつか用意された。
「新しい景色」は着々と進んでいるのだ。
(どら増田)