※以下、ネタバレ含みます。
第4話は、バスの中で女子高生たちが、カリスマ塾講師“ジーザス富岡”(新納慎也)が難関大学医学部の小論文の問題を3年連続で当てたという話で盛り上がっているのを聞いたケイト(吉高由里子)が、実際に合格した医学生に取材し、ジーザスの少人数制のコースの合格率が100%であることを掴む。編集長の岩谷(佐々木蔵之介)は春樹(重岡大毅)が行くはずだったジーザスの取材にケイトを同行させ、不正入試の証拠を掴むように指示するが――というストーリーになっていた。
実は自分が無差別殺人犯の娘だったと知ったり、同じ編集部に元カレが2人いるなど、さまざまな要素のある本作だが、お仕事ドラマとしての需要も高まっているという。
「週刊誌記者と言えば、一般的には嫌われがちな職業ではあるものの、今話は塾と大学医学部の不正を暴くという大義名分もあり、また、ストーリーのテンポが良く、主人公たちが順調に次々と不正の証拠を手に入れていったこともあり、『こんなに仕事できたら楽しいだろうな』『いま育休中だけど仕事したくなってきた』と刺激された視聴者もいたようです。吉高演じる主人公が仕事ができ、難しいスクープを次々と形にしていくところにも、気持ちよさを感じる視聴者が続出しています」(ドラマライター)
吉高が19年4月に主演したドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)では、働き方改革を重視し、基本的に定時に帰る主人公が描かれ、大きな話題となったが――。
「『知らなくていいコト』では、1月2日から忙しく働いたり、張り込みのためにトイレで一晩過ごしたりなど、働き方改革と逆行して忙しく働き続ける主人公が描かれていますが、忙しさに苦悩するでもなく、生き生きとしている様子が特徴となっています。短い時間で効率的に働き、プライベートを重視する人も多い中、仕事を愛し邁進する主人公にある種の清々しさを感じる視聴者もいるようで、『労基法ガン無視のドラマって最近なかなかなかったけど、普通にわくわくする』『働き方改革を欲しない人もいるんだよね』といった声も聞かれました」(同)
お仕事ドラマ好きからの支持を得て、視聴率を伸ばすことはできるだろうか。