会見中、海を渡り日本球界でプレーすることについて、「ベリーエキサイティング!(とてもワクワクしている)」を何度も繰り返し、来日を心から喜んでいる様子で笑顔を見せていた。
オースティンはメジャー4シーズンで、トータル33ホームランをマークした長距離ヒッター。2016年に名門ニューヨーク・ヤンキースで初打席初ホームランの離れ業をやってのけ、さらに次打者のアーロン・ジャッジも初打席初ホームランと、MLBでも初の快挙を達成。また、2018年にはデッドボールを膝に受け、激昂しピッチャーへ直行。報復的なデッドボールでもあったため大乱闘を引き起こし、出場停止の処分を受けたことでも有名になってしまった。自身の性格について、「闘争心の強い性格。ゲームをハードにプレーしているので、情熱的になってしまう」と分析。チームの一員として許せない気持ちが乱闘となってしまったようだ。
一方、「勝利に貢献することが一番重要なこと」とし、「何事にも全力で取り組む」と生真面目な一面もあり、チームメイトのネフタリ・ソトらにも「出来る限り沢山のことを学びたい」と、ヤンキースの若手有望株だった選手が、意外とも言える謙虚さも見せていた。
会見場の後方にはモデルでもある美人妻も同席。「妻と一緒に焼肉に行った。ライスの上に卵の乗った“ビビンバ”が美味しかった!牛タンは歯ごたえが好きではなかったけど」と告白。妻からも笑いが漏れ、仲睦まじい様子も伝わってきた。
三原一晃球団代表からは「筒香の穴を一人で埋めてくれというわけではないが、大きな役割を期待している」と、獲得の理由を説明。ベイスターズは外国人が支配下に6人となり、「競争が始まります。キャンプやオープン戦で実力を診断していく」と、外国人の間でもサバイバルとなる。「日本に来るという一番いい機会を与えてもらった。そして、今までで一番良いオフを過ごせている」と自信ありげにコメントしたオースティン。外国人枠を勝ち取り、レギュラーの座をも掴み取ることが出来るのか。サバイバルキャンプはもうすぐそこに迫っている。
取材・文 ・ 写真/萩原孝弘