しかし、ある問題が浮上しているという。今回、劇中で広瀬が演じるのは、大学4年生の七瀬という女の子。彼女はデスメタルバンド「魂ズ」を結成しており、劇中でライブをするシーンがあるのだとか。このほど、劇中バンド・魂ズのMVが披露されたのだが、その楽曲について賛否両論が巻き起こっているというのだ。
「バンドの楽曲はヒャダインが担当しています。キャッチーなメロディーに七瀬が家族の不満をぶつける内容であり、特に問題ないように思えますが、デスメタル好きから、『広瀬すずのアレをデスメタルと認めるワケにはいかん』『デス声も無しにデスデス言うな一度と言わず二度死ね』『実際に見たら本当に酷い』と過激すぎる批判の声が殺到しているのです」(芸能ライター)
しかし、映画の本筋はそこではない。作品は、父親が嫌いな七瀬が「2日だけ死んじゃう薬」を飲んで火葬されそうになってしまう父親の計(堤)を救うための奮闘劇。魂ズのライブパートはきっかけにすぎないのだ。
「『こんなのはデスメタルじゃない。本物のライブに来たら驚く』などと批判するのは勝手ですが、そんなこと観る人は百も承知。別にこれでデスメタル好きが急激に増えるわけでもないし、実際批判というよりマウンティング行為じゃないでしょうか。現に、『おっさん臭いメタラーが“あれはデスメタルじゃない!”と批判する』『どうせどんな曲でも批判すんだろwwwww』『別にメタルの映画ではないしエンターテインメントだしそんな批判的になるのもね…』なんて声もありました」(同上)
今回の作品で一番の被害者は、デスメタルファンでもなく、映画でもなく、広瀬すずなのかもしれない。