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『ドラえもん』キムタク起用で思い出される黒歴史 無かったことにされている大リニューアルは

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 3月公開の映画『ドラえもん:のび太の新恐竜』に、元SMAPのキムタクこと木村拓哉が声優としてゲスト出演することがわかった。意外な組み合わせに、ネット上では「キムタクの声優業楽しみ」といった声がある一方で、「なんか話題作りが必死でイタい」といった声もあり、賛否両論といったところであろう。
 本作は映画版第一作『のび太の恐竜』のリメイク作と言うべきもので、主題歌はミスチルことMr.Childrenが担当する。「ドラえもん」の主たる視聴者である子供層よりは、その親世代の30代から40代にとってビビットな内容と言える。やはり、そうした部分を意識しているものはあるのかもしれない。

 「ドラえもん」はもはや国民的アニメだけあり、「変わらなさ」「永遠のマンネリ」にこそ魅力があると言える。実際、この作品はリニューアルにまつわる黒歴史がある。

 「『ドラえもん』は2005年に声優交代をしますが、その後ほかにもさまざまなリニューアルが試みられました。『ドラえもん』ファンとして知られる千秋が、ドラミ役の声優の座を獲得するまでをドキュメントタッチで見せたほか、当時ブームだった韓流を意識して、のび太がヨン様コスプレをするといったものです。さらに、タイトルとは別に長いサブタイトルを付けるといった動きが見られました」(業界関係者)

 このリニューアルに深く関わっていたのが、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)など人気番組を多く手がけ、「視聴率200%男」とも言われた、放送作家の安達元一氏であった。これに対し、コアなファンからの苦言が安達氏のブログに殺到し、炎上状態を引き起こしてしまう。しばらくは議論が交わされるも、ファンの反発は大きく、後に「ドラえもん」関連のログがすべて削除される。この「ドラえもん」のリニューアルは、今では「無かったことにされている」黒歴史となっている。

 もちろん、興行的には成功したようだが、原点を見失ってしまったとも言えそうだ。それゆえ、今回のキムタク起用も、単なる話題作りとならないよう願うばかりだ。

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