吉高由里子主演の本作。週刊誌の記者として働く女性が、母の死をきっかけに自身の父親に関する隠された事実を知り、人生最大のスクープにぶち当たるというストーリーが描かれる。
スクープを報じる週刊誌記者・ケイト(吉高)が自身に関する大きなスクープを知ってしまうという皮肉めいたドラマだが、放送後、視聴者からは不満の声が多く集まっていた。
「視聴者の不満として最も多く聞かれていたのが、登場人物の心理描写の雑さです。母をくも膜下出血で亡くした主人公ですが、さほど悲しむ様子もなく、すぐに仕事復帰。と思いきや、母の遺品の中から自身の出生に関する資料を探すのに夢中になり、自身の出生の秘密を知ると、母を亡くした時より落ち込む始末。また、ケイトの恋人・春樹(重岡大毅)もケイトにプロポーズし、一度はその秘密を優しく受け入れたものの、次の日には急に神妙な面持ちになり、『結婚はできません』と話をなかったことにするなど、唐突な行動が多く見られました。登場人物たちの心の機微や考えなどがほぼ描かれなかったために、ついていけない出演者たちも多かったようで『なんでいちいち急に行動するのかな?』『テンポがいいわけじゃないのに展開早くてついていけない』という声が聞かれました」(芸能ライター)
また、「お仕事系ヒューマンドラマ」と紹介されたドラマのジャンルも悪影響を与えているという。
「お仕事系ドラマといえば、昨年4月期に放送された好評を博した吉高主演のドラマ『わたし、定時で帰ります。』(日本テレビ系)や、7月期に放送された重岡出演のドラマ『これは経費で落ちません!』(NHK総合)が仕事をていねいに描き、評判だった。人間関係の描き方も好評を博し、人気ドラマとなっていたことからこの2作と本作を比較し、『定時と経費は面白かったのに…』『仕事も人間関係も中途半端』という厳しい声が上がっています。このジャンルに強い吉高だからこそのお仕事ドラマのつもりだったのかもしれませんが、視聴者から多く集まっているのは想像以上に冷たい声となっています」(同)
果たして今後の展開に視聴者はついていくことができるのだろうか――。