東京にはさまざまな魅力があり、その一つがアニメーション。人と資本とエネルギーが集まる産業・文化として注目を集めている。
アニメーションに関する活動のいくつかを紹介してみたい。
【トキワ荘マップ】
東京都豊島区が、地元商店会らと協力し、パンフレット「記念碑トキワ荘のヒーローたち」を発行している。パンフレットを開くと、『記念碑から観て・歩く・探す、マンガの聖地椎名町』という観光マップが掲載されている。マップには、1982年に老朽化のため解体されたアパート「トキワ荘」の跡地や、南長崎花咲公園に建てられている記念碑「トキワ荘のヒーローたち」、周辺の名所などが紹介されている。
トキワ荘には、マンガ家の手塚治虫が1953年に入居した。以来、若いマンガ家たちが集まるようになった。マップには、手塚の「トキワ荘物語」にも登場する子育地蔵尊をはじめ、マンガに登場するラーメン店や、出版社との通信手段だったトキワ荘正面入り口前電話ボックスなどが紹介されている。
【杉並アニメーションミュージアム】
2005年、東京都杉並区に、「杉並アニメーションミュージアム」が開館した。特定の作家や制作会社の枠組みにとらわれず、文化・産業振興の観点から、日本のアニメーション全体を紹介している。
杉並区では、アニメを重要産業と位置づけている。「アニメの杜すぎなみ構想」に基づき、次世代のアニメクリエーターの育成、「アニメーションフェスティバルinすぎなみ」の開催、アニメを利用した地域振興などに力を入れている。
【催し】
3月は、アニメに関するイベントも多い。3月24日(木)から27日(日)まで、東京都江東区の東京ビッグサイトで、アニメーション総合イベント「東京国際アニメフェア2011」が開催される。主催は、東京都らで構成される同実行委員会。また、3月26日(土)・27日(日)には、角川書店らが、千葉市美浜区にある幕張メッセで、共同イベント「アニメコンテンツエキスポ」を開く。(竹内みちまろ)