キモいボールはキャッチボールに適さない。投げて遊ぶのではなく、ひとりで握って遊ぶという全く新しいタイプのボールといえる。
遊び方は簡単だ。握りごたえのある小さめのゴムボールは周囲が網目で包まれており、これをギューッと握りつぶす。すると、網目からオデキのようなイボイボが出現する。ボールの色が白ならピンクのイボイボが、緑なら青いイボイボがひねり出される。それだけの話である。
しかしこれが相当気色悪く、店頭では「ギャーっッ、キモい!最高にキモいのに何度もやってしまう、恐ろしく中毒性の高いグニョグニョボールです」と紹介されていた。
ボールの周囲に突起物がある「キモいボール1」と、表面がなめらかな「キモいボール2」があり、いずれも1個84円。雑貨店では人気商品ベスト5に入っている。
ボールを買った26歳の男性は「安いのでソッコー買いました。こういう意味不明なものがあるからアキバは楽しい。使い方ですか?まあひとりでシコシコ握り続けるしかないんじゃないですかね」と満足げだった。
ほかにも、投げるより握る目的でつくられたボールを複数発見した。指がぐぐっと食い込む感触を楽しむ「ぷよぷよボール」は、キモいボールとともにストレス解消に向いているという。アキバでは、ボールは投げるものとは限らない。