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優勝戦線異常あり?2連覇中の横綱鶴竜が序盤5日でまさかの2敗

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 8日に初日を迎えた大相撲7月場所。12日の取組を以って序盤5日間の戦いが終わり、13日からは中盤戦に入っていくことになる。

 場所前に優勝候補として数多く名前が挙げられていたのは、2場所連続優勝中の横綱鶴竜と、今場所を新大関として迎えた栃ノ心の2名。栃ノ心に関しては、ここまで5戦全勝と下馬評通りの成績を残している。しかしその一方で、鶴竜はここ2日間不甲斐ない相撲が続いている。

 11日に行われた4日目の取組。ここまで3連勝を飾っていた鶴竜であったが、この日は前頭2枚目の勢に敗戦。立ち合いから勢の圧力に屈し、土俵際では、これまで幾度となく指摘されてきた“悪癖”である引きも出てしまうなど、今後への不安を禁じ得ない相撲内容であった。

 敗戦から一夜明けた12日の5日目。この日前頭3枚目の阿炎と対戦した鶴竜は、立ち合いから阿炎のもろ手突きを受けつつも下がらずに前進。そのまま前に出続けていれば、何事も無く4勝目を手にしていたはずだった。

 しかし、土俵際の阿炎が少し足を滑らせたことにより、鶴竜は引きでわざわざ相手を懐に呼び込んでしまう。この悪手で阿炎の逆襲を受けた鶴竜は、為すすべなくそのまま土俵外へ。前日に感じられた不安が、余りにも早く現実のものとなってしまった。

 序盤の5日間で2敗を喫した鶴竜。3連覇に向けて、黄信号が点灯してしまったと言わざるを得ないだろう。平幕力士でも突くことができる弱点を、上位陣がみすみすと見逃してくれるはずもない。

 ここから優勝戦線に踏みとどまるためには、当然のことながら安易な引き技を出さないということが必要不可欠。ただ、勝負所で引き技を出すという鶴竜の残念な癖は、今に始まった話ではない。短時間での修正が可能かと言われると、首をかしげざるを得ないというのもまた悲しい事実だ。

 白鵬の休場により、今年3回目の1人横綱となっている今場所の鶴竜。綱の責任を果たせぬまま、このまま優勝戦線から姿を消してしまうのだろうか。

文 / 柴田雅人

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