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ネット上からは“引退勧告”も 横綱ワースト記録を更新した稀勢の里の休場

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 7場所連続で休場が続くなど、長らく不振が続いている横綱稀勢の里。次に出場する場所では進退がかかる状況の中、8日の初日を前に大相撲7月場所を休場することが報じられた。

 昨年1月場所で悲願の初優勝を果たし、第72代横綱へと昇進した稀勢の里。続く3月場所でも結果的には2場所連続優勝を収めることになるのだが、13日目の日馬富士戦で負った怪我により本来の姿を失ってしまった。

この時点でしっかり休みを取ることを決断できていればよかったのだが、強行出場を繰り返したことでさらに状況は悪化。その結果、先の5月場所では貴乃花(2001年7月場所から2002年7月場所まで)と並ぶ「7場所連続休場」という不名誉な記録を樹立することになっていた。

 しかし、今場所でも休場を余儀なくされたことにより、その記録は遂に歴代単独ワースト記録の「8場所連続休場」に。1年以上コンディションが戻らない流れを考えても、9月場所で復活を果たす可能性も低く、もはや打つ手なしと言っても過言ではないだろう。

 人気・実力ともにトップクラスだった力士が直面する、余りにも寂しすぎる現実。今回の一件を受け、ネット上には「8場所連続休場はひどすぎる」「あの時休む勇気を持てていれば…」「年齢考えても怪我の完治はもう厳しいやろ」といったコメントが数多く寄せられている。

 また、中にはもう稀勢の里に上がり目はないと考えている人も少なくないようで、「経緯を考えると気の毒だけど、潔く引退してほしい」、「もう見てられない、早く引退して楽になってくれ」、「休んでも休んでも戻らない、そろそろ決断を下す時だ」といった“引退勧告”ともとれる声も見受けられる。いささか薄情なようにも聞こえるが、こうした声が挙がる状況を一概には否定できないのもまた悲しいところだろう。

 その力士人生は、間違いなく土俵際に追い込まれている稀勢の里。ここから起死回生の“うっちゃり”を決めることは、果たしてあるのだろうか。

文 / 柴田雅人

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