1ケタ台の視聴率が続いていた日本テレビ系の報道番組「NEWS ZERO」(月〜木曜日=午後11時〜11時59分/金曜日=午後11時58分〜深夜0時58分)視聴率が、10月28日月曜日、待望の2ケタ台を突破した。
「NEWS ZERO」といえば、月〜木曜日に、山岸舞彩がキャスターを務めているが、視聴率が上がったのは、山岸効果ではない。
「NEWS ZERO」の月曜日の前番組は、「しゃべくり007」(午後10時〜11時)。同番組はネプチューン、くりぃむしちゅー、チュートリアルがゲストとトークを繰り広げるバラエティー番組だが、同日のゲストにはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で、主役の天野アキ役を演じた能年玲奈が登場した。
「あまちゃん」が放送を終了してから、早1カ月が経過したが、同ドラマを見ていた視聴者には、いまだ「あまロス症候群」が根強く残っている。その能年のバラエティー出演が注目を集めたようで、同日の「しゃべくり007」の視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は13.9%まで上昇した。前週(21日)の視聴率は10.9%で、「あまちゃん」効果で3ポイント上げた。
その恩恵を受けたのは、「しゃべくり007」だけではなかった。そのまま、チャンネルを替えなかった視聴者も多かったようで、後番組の「NEWS ZERO」の視聴率は10.0%で、待望の2ケタ台を記録した。
「NEWS ZERO」で最も視聴率が高いのは月曜日だが、放送開始時間が午後10時54分から、午後11時に変更となった9月30日以降、その視聴率は9月30日=8.7%、10月7日=9.8%、14日=9.1%、21日=9.0%と、なかなか2ケタ台を突破できていなかった。
“たなぼた”とはいえ、視聴率が待望の2ケタ台に乗ったことで、午後10時台の番組の放送終了時間を6分遅らせ、「NEWS ZERO」の放送開始時間を変更したことが、日テレ的には功を奏したといえそうだ。
(坂本太郎)