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天皇賞・秋(GI、東京芝2000メートル、11月1日) ドリームジャーニー 敵は相手よりも左回り

 春のグランプリホース・ドリームジャーニーにとって克服しなければいけないのが、昨年の天皇賞・秋(10着)以来となる左回りだ。全8勝中7勝が右回りに対し、左回りはわずか1勝にとどまっている。だが、裏を返せば、そのウイークポイントさえクリアできれば、盾奪取が見えてくる。

 今までは左回りだと直線、どうしても内にササり、「ブレーキをかけながら追う」(池添騎手)ため、ロスが生じていた。だが、担当する山下助手はキッパリと言い切る。
 「左回りはどうか? とよく聞かれるけど、調教ではキッチリと手前をかえている。ボク自身、そこまで苦手だとは思っていない」
 昨年のレースで結果を出せなかったのも、「直線で横山典さん(カンパニー)に先に進路を取られた。あの条件の外枠は不利だった」と言う。
 もちろん、昨年とはデキそのものが違う。1週前の追い切り(ポリトラック、21日)では弾むようなフットワークで6F79秒8、ラスト1F11秒8(一杯)の好時計をマーク。騎乗した池添騎手が「いうことなし」と胸を張れば、山下助手も「前回とはマジで違う」と極限のデキを約束する。
 父ステイゴールド×母父メジロマックイーンという遅咲きの血が完全開花。もう回りどうこうは関係ない。

 【最終追いVTR】池添騎手を背に、ポリトラックで終い重点のケイコ。6F79秒7→64秒7→50秒9→37秒7→11秒9を直線一杯に追われて計時した。最後は重心を深く下げたこの馬らしいフットワーク。先週(6F79秒8、ラスト1F11秒8)に続き、動きは文句なし。前走時より明らかにキレを増した印象だ。

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