今までは左回りだと直線、どうしても内にササり、「ブレーキをかけながら追う」(池添騎手)ため、ロスが生じていた。だが、担当する山下助手はキッパリと言い切る。
「左回りはどうか? とよく聞かれるけど、調教ではキッチリと手前をかえている。ボク自身、そこまで苦手だとは思っていない」
昨年のレースで結果を出せなかったのも、「直線で横山典さん(カンパニー)に先に進路を取られた。あの条件の外枠は不利だった」と言う。
もちろん、昨年とはデキそのものが違う。1週前の追い切り(ポリトラック、21日)では弾むようなフットワークで6F79秒8、ラスト1F11秒8(一杯)の好時計をマーク。騎乗した池添騎手が「いうことなし」と胸を張れば、山下助手も「前回とはマジで違う」と極限のデキを約束する。
父ステイゴールド×母父メジロマックイーンという遅咲きの血が完全開花。もう回りどうこうは関係ない。
【最終追いVTR】池添騎手を背に、ポリトラックで終い重点のケイコ。6F79秒7→64秒7→50秒9→37秒7→11秒9を直線一杯に追われて計時した。最後は重心を深く下げたこの馬らしいフットワーク。先週(6F79秒8、ラスト1F11秒8)に続き、動きは文句なし。前走時より明らかにキレを増した印象だ。