というのも、坂上はあらゆる嫌いな芸能人ランキングの上位の常連で、指原もアンチが多いタレントの一人。そんな嫌われ者コンビが司会を務めるとだけあって、ネットでは「最悪のコンビ、絶対に観ない」「もっと違う人はいなかったのか」といった声が相次いでいるのだ。
しかし、世間の評価が低い一方で、坂上と指原の業界内での評判は決して悪くはない。
例えば、坂上は1%台が続き、「終わる終わる」と言われていた『バイキング』(フジテレビ系)の視聴率を4年で4%前後にまでもっていき、昨年には8%という数字も叩き出している。そこには、番組の軸を芸能スクープへとシフトしたことの成功があるが、その提案をしたのが坂上だった。「どうせ終わるならやれることを試そう」とスタッフに声をかけ、「生討論のようなことはできないか」とお願いしたという。それが上手くハマった結果が視聴率に繋がった。坂上は積極的に番組作りに参加し、それに出演者もついてくるという力があるのだ。
また、レギュラー出演だけではなく、最近ではMCにも引っ張りだこの指原は、松本人志や陣内智則、フットボールアワーの後藤輝基ら大物芸能人から“優秀だ”と絶賛される実力の持ち主。大物にも屈しないツッコミや、「空の写真をアップする女が嫌い」「料理を取り分ける女はヤバい」などと、いい具合で共感できる毒舌で場を盛り上げられる。また、“オジサン世代”の共演者とうまくやれる点も使いやすいのだ。指原はそんなキャラを買われて、今回、坂上の相棒に抜擢されたのだろう。
今のところ、番組は早くもワンクールで終了しそうな雰囲気が漂う。しかし、『バイキング』のスタート時もそうであった。果たして今回もいい意味で裏切ることができるか…。